Diary (Playlist) 2022/4/8
Pan's Dance / John Carroll Kirby
John Carroll Kirbyが新作『Dance Ancestral』を2022/4/8にリリース!このままだと今年も年間1位John Carroll Kirbyになりそうな最高の出来!
前作からの延長線上のサウンドでバンド編成っぽい気もするんですがどうなんでしょうか?ダンサブルになった時期の/あるいはジャズと混ざり始めた時期のニューエイジという感じで、都会感と異世界感、そしてある種のスタイリッシュさと(今聞くと思う)いなたさが混ざり合った音が素晴らしいです。
演奏は一見シンプルなんですが、細かな音色一つ一つの気持ち良さがすごいですね。音は潰れ気味で立体感はない系の音像のはずなんですが、音色の使い方で重層的に聞こえさせています。わざわざローファイを経由するという遠回りでハイファイになろうとする無茶苦茶さがあり、ただそれがあるからこそ唯一無二のメロウでダンサブルな音になっている、みたいな。
Sparkle Tape Break Up (Mndsgn Remix) / Hiatus Kaiyote
Hiatus Kaiyoteが昨年リリースの『Mood Variant』のリミックス作『Mood Variant (The Remixes)』を2022/4/8にリリース。MndsgnやGeorgia Anne MuldrowやSalami Rose Joe Louisが参加しています。
Mndsgnはビートテープに入っていそうな地味めビート曲にするremix。重心低めなノリを引用しながらミニマルでファンキーにしたビートがカッコよく、これはこれで全然ありというか、原曲知らなかったら原曲だと思ってしまう完成度です。
『Mood Variant』好きなんですが、全体的に味付け濃いめな作品ではあり、そこを上手く聴きやすさというか、チルな方向で着地させていくremix作な気もしています。remix含めて2枚組になった方がよりポップに聞こえる不思議さありますね。
Bear Walk / Liquid Saloon
Amir Bresler、Nomok、Sefi Zislingによるアフロビート系バンドLiquid Saloonが新曲をリリース。今回は直球にDJユースという感じで、やや遅めな4つ打ちにホーンが炸裂する曲。UK的なセンスの良さありつつも、演奏感とエレクトロ感の境界がない、多分上手いから普通にエレクトロと混ざってもニュアンス出せるんだと思う、音が気持ち良いです。
If You Don't Know Why / Jack J
10年代のバレアリックブギーを牽引した(らしい)JACK Jが7年ぶりのフィジカル&初のAL『Opening the Door』を2022/4/5にリリース。僕はちょっと前まで全然知らなかったんですが、知っている人には待望の!というアルバムらしいです。
ドリーミーな宅録シンガー×ハウス的エレクトロなビート感で、かけがえのなさが凄いです。ニューウェーブ/ドリームポップ的な音になりそうで、ギターが突如始めるカッティングがファンキーなのが面白いです。ダンサブルな方向を目指しているというよりは、小洒落たセンスの良さが現れているところだと思ってます。
インディーズ・ソウルっぽいかと言われると、ベースの直線的なフレーズを筆頭に歌声などなど、基本的には全然そういう雰囲気ではないんですよね。ただ時たま滲み出るダンサブルな雰囲気が心地よくて楽しいです。
Happy Music / Supershy
Tom Mischによる新プロジェクトSupershyが始動&新曲発表。ダンス・ミュージックに焦点を当てたプロジェクトとのことで、ギターを弾かないことをルールに、ダンス・ミュージックという枠の中で自由な表現をするらしいです。
最近良い意味で枯れ気味な演奏が魅力だったTom Mischに対し、初期衝動というとあれですが、直球にイケイケ&王道な感じが良い感じです。ベタなところをちゃんとやる良さというか。
ギターは弾いてないとのことですが、多分シンベなどのフレーズは演奏している気がします。そこに滲み出るプレイヤー的なフレーズのキャッチーさがTom Misch的で良いのかと!
Horse Mout` / Basic Rhythm
Basic RhythmがEP『Cool Down The Dance』を2022/5/20にリリース。ベース・ミュージックをやる名義なのかなと思っていたら、ここにきて直球ジャングル!そしてミニマル!速い!強い!凄い!みたいな曲です。
ベース入っていないと思っていたんですが、ちゃんと再生すると鳴ってますね……。この低さで音をぶっこめるスタンス、流石です。
Sons of Creation - Live / Cameron Graves
Kamasi Washington作にも参加するメタルジャズの鍵盤奏者Cameron Gravesがライブ作『Live From the Seven Spheres』を2022/4/8にリリース。
うるさい!速い!凄い!メタル!みたいなジャズです。このキメキメな曲で動きまくるドラマーMike Mitchellが素晴らしく、この隙間を無理やり拡張していくような強引な自由度こそが、ゴリゴリのメタルかつちゃんとジャズというバランスを力技で成立させているように思います。
ここまで激しいと面白くなっちゃう、というのを2回くらい超えて、最終的にまた面白いの位置でまとまっているのが奇跡的で好きです。ライブ一回観てみたい。
No Need at All / Oscar Jerome
UKのシンガー/ギタリストOscar Jeromeが新曲をリリース。曲調的には鍵盤入れたくなりそうなんですが、そこをギター一本で補うのがカッコ良いです。アレンジ上手いし、何よりも演奏が良い。
double standard / Fousheé
2020年『Deep End Freestyle』で突如バズったシンガーFousheéの新曲。UKのブレイクビーツ的なトラックで、やたら低音きかせるベースが良いです。
Astral Enigma / Ariel Kalma
ニューエイジの先駆者であるフランスのシンセサイザー奏者/コンポーザーAriel Kalmaが新作『MetaMorPhantasy』を2022/4/2に配信開始(bcだと2022/3/31ですね)。
Carlos Niñoが新作出るたびにbcで購入しているっぽいですね。正しく電子音楽と繋がっているニューエイジで、シンセの音色でぶっ飛ばす系の音響作品です。ちょっと大味感ありつつも、なんか許せちゃうところに巨匠感を感じます。
プレイリスト
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