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人を思う。やさしい校正

「校正」って知っていますか?

校正
文字や文書を比べ合わせて、誤りを正すことをいいます。
この誤りとは、誤字脱字や誤表記などのことを指しています。

チラシやページもの、Webサイトなど
制作には必ずと言っていいほど校正のやりとりが入ります。
ぼくは10年ほどデザイナーをしていますが、
事務所に入って一番初めの仕事は修正作業でした。

組織で制作に関わらなかった人も
フリーランスになるのは簡単な時代。
Webは後から修正がきくから…
ではなく完成時には間違った箇所がないことが望ましいはずです。

デジタル化が進んでいる今でもまだ
校正はアナログが残っているところも多いと感じます。
修正箇所を見逃さないためのやさしい校正を紹介します。

デザイナーなら

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校正の際に準備するもの

・出力した校正原稿(朱書き)
・色のボールペン(フリクションは望ましくない)

準備するものはこれだけです。
デザイナーであればクライアントさんからいただいた校正原稿は
まずプリンターで出力します。
ペーパーレスの時代とはいえ、
紙ものデザインはミスがあると修正できないし
信用を落とすことになります。
これで修正作業開始です。

校正原稿で文字など修正した箇所に直接チェックしていきます。
朱書きとは違う色のペンを使うと見返しやすいです。
チェックの際はレ点でも丸でも何でも構いません。
これでひと通りチェックしながら修正します。

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ひと通り修正が終わると、修正したデータを出力して校正原稿と照らし合わせて修正漏れがないかチェックしていきます。
その際も同じように色のペンで原稿にチェックを入れていきます。
これで2度チェックができて修正漏れが少なくなります。
近くにチェックしてくれる人がいれば
それを持って再度チェックしてもらうとダブルチェックになり、
より漏れが少なくなります。

修正はクライアントさんの想いを反映するだけでなく、
デザインの細部を見ることができるタイミングです。
「トル」などの校正を反映したら文字送りが変わってしまった。
しかも少しおかしいと思ったらその場で修正するか、
判断できない場合は付箋などでチェックを入れておいて
上司やクライアントに確認する。
これがミスを少なくするコツです。

校正側なら

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校正側は人に伝えることを考えて
自分が見返してもわかりやすい原稿を作ることを
心がけるとミスが少なくなります。

殴り書きで伝わらない校正原稿は
ちゃんと修正してもらえなかったり
補足説明が必要になってきたりで
結局時間がかかってしまうことが多くあります。

校正記号などを知らなくても独自の記号でも構わないので
自分ではない人が見ることを考えて
句読点や小さな校正箇所には
見落とさないよう大きく丸をつけるなどの工夫をすると
デザイナーさんが見落とすことが少なくなるはずです。

朱書きで注意したいこと

頼む立場の人はデザイナーや印刷会社に
朱書きをする機会があると思います。
その際に注意したいのは口調です。
手書きとはいえ、文字なので読む人は書いた人のテンションまで
汲むことはできないので伝わり方が冷たくキツくなってしまいます。
文末には不要な「!」はつけないようにするだけでも
フラットに伝えることができると思います。

まとめ

校正にはやり取りする人にちゃんと伝えるために
ちょっとした思いやりが重要になってきます。
このやさしい校正の積み重ねがミスを減らし
結果、お互いの信頼にもつながるはずです。

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