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ハーフセルフビルドの家、DIY断熱化への道 #0082

年初から、ガッツリ家の改修作業に入ってます。

何しろ春になると庭の仕事が一気に忙しくなるもので。
冬の間に天井周り、台所周りを一気に進めようと言うことで鋭意改修中でございます。

角の取り合いに苦労しながら天井作成

天井周りについては、付加断熱をロックウールの80kg/㎥と言う密度の高い断熱材で100入れています。去年、南側の壁面にも一面付加断熱を同様に100入れたので、壁厚分の75と合わせて175入ったことになります。

なぜこんなに断熱を入れているのかは、ぜひ竹内昌義さんや建築関係の方々の話を聞いてもらいたいのですが、わたくし自身が断熱の効果を実感したのは、2012年から住んでいたデンマークでの経験が大きかったのです。
(エコビレッジの話は書いていたけど、一般的な住居の話は書いてなかったので、また書きます!)

とにかく、家の中が暖かい。このことがいかに生活をラクにするかを実感したのです。これを自分の家でもやってみたい、かつ自分の手でやってみよう、と言う試みで家の改修に着手したわけですが、今一度、なんで断熱するの?と言う話を書いてみたいと思います。


*なぜ断熱が必要か(おさらい)

なぜ必要か、と問われれば、理由はいくつもあるのですが、健康面、エネルギー面、家計面で必要なことなんですよ、と言うことです。

まず健康面。
日本の家は寒い、と言われて久しいですが、先日久しぶりにデンマークから日本のに帰国した知人が言ってました。「ノルウェーより寒い東京の家」。
ヒートショックの問題も言われてますし、とにかく風邪を引きやすくなる。室内での結露も発生しやすくなって(アルミサッシの下は水たまりができるほど)これが今度はカビを誘発したりもするわけです。
特にわたくしが住む東北など、寒い家で耐えることを美談にするなど人権問題にすら関わるもんですよ、ほんと。

エネルギー面。
これはわかりやすい話だけど、高断熱の家だとそもそも使うエネルギーが少なくてすむ。高断熱の家を体感したことがある人はわかると思うけど、冷房も暖房も、少し使えばすぐに室内が涼しく/暖かくなる。要するに、環境の制御がしやすくなるわけです。そうすると不要な電気、化石燃料が不要になって、いらんエネルギーを使う必要がなくなる。もっと言えば、太陽光や風力、バイオマスを自宅で作るだけで賄えるほどまで落とせる、と考えています。
これが実現できれば、過疎の集落でも生活ができるようになる、という「自律分散型」への第一歩だと思うわけです。

家計面。
冷暖房を使う機会が減れば、当然費用は安くなる。寒い地域の人は実感すると思うけど、特に冬の灯油はハンパないです。居間、脱衣所、仕事場にストーブがあって稼働していると、18リットル缶がうちでは 日でなくなります。

*DIYでもできるのか?やってみて思うこと

これはバッチリDIYでもできるものだと思っています。
ワタクシの場合、上記の理由から、とにかくまずは自分で1棟やってみよう!やってみたい!という感覚だったので、自分の家をDIYで断熱して、「証明」するところから始めようと思いました。詳しくは、このあたりを読むとよくわかると思います↓

途中までやって思うのは、「DIYで余裕でできるじゃん」です。確かに天井の取り合いなどはなかなか難しいです。が、考えて工夫をすれば、意外とできるものです。

特に壁の付加断熱などは、素人でもやりやすいと思います。部屋は狭くなるけど、単純に壁に付加すれば良いだけなので、重ねていくだけです。できる箇所からやってみても良いのではないでしょうか?

*内部の工夫

さて、実際にやってみて工夫している箇所です。
壁の断熱は、はじめに書いたように80kg /㎥という、機密性の高いロックウールを入れています。できれば天然の素材でいきたかったので、ロックウールを選択。これはデンマークでもかなり使われておりました。最大の発明だ!と言っている人もいましたね。

壁厚はこれだけ増します

欧州だと、普通にホームセンターでこの密度のものが売られています。これを壁に200、天井に300(!)はガッツリ、余裕で入れてます。
日本でもROCKWOOL社の断熱材を扱い始めたというので、業者さんに問い合わせたところ、個人で注文受けたのは初めてです、、と言われましたね。この辺りは、日本ではまだまだだな、、という気がします。まだ密度の低い、袋入りのロックウールがメインです。

なにぶん古い家(元は小屋)なので、通気は気をつけています。特に天井通気。
湿気が溜まってしまうと、木が腐る原因になってしまうので、「通気くん」で天井通気を取りました。これで、壁から上がっていく通気が天井を抜けて排気される(はず)なので、湿気も溜まらない(はず)です。

「通気くん」で通気を確保!できているはず、、

ちなみに、床下も湿気が溜まりやすい環境で、かつ通気口がなかったので、水道屋さんにコア抜きしてもらって、通気取りました。最初はコア抜きのドリル買おうかと思ったけど、高額だったので助かった、、。

ちなみに、浴室と床下は仕方なくスタイロフォームを入れました。
ホントは籾殻燻炭の断熱があるというので試したかったが、手間がかけられず断念。母屋の改修ではやってみたいなーと思うております。

で、サッシは当然樹脂(一部木製)、大開口はトリプル、他はダブル。
ここはお金がかかってしまったが、致し方ない。のちのランニングコストを考えても、この方が断然良い、という判断です。
アルミサッシは韓国などでも法律で使用を禁じられているらしいですね。そりゃそうです。こんな熱伝導しまくるものをサッシに使ってはいけない(と、現在の賃貸に住みながら思う、、)

今後の改修と自律分散化への道

まだまだ自宅は改修中なので、これから一周ぐるりと断熱材を入れる工事をしていくわけです。一通り枠ができたら、あとはワークショップ的に、知人を集めて断熱材を入れていく段取りをしようかと思っております!
で、それができたら、ストーブの排熱を利用した床暖房システムを作り、完成に近づく(はず)。
住めるようになったら、住みながら太陽光、風力の発電建設をして、ボイラーも試していきたいと思っております。

まだまだやることたくさん!
ですが、これをひとつひとつやっていくのは何よりも今は楽しいので、いろいろなチャレンジをしていきたいと思うております。

ではでは!

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