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このインタビューは、私を知る旅でもあるのかも知れない。

昨年から、高校時代の同級生にインタビューをするという企画を始めた。

3年間、同じ教室で過ごしていたはずなのに、当時のエピソードでも初めて聞くことが多い。その情報量は、まるで初対面の人と話しているかのようだ。聞けば聞くほど、友人たちの高校時代の考え方や人物像についての解像度が上がっていく。

私が知らなかった彼らの一面を、今になって知ることができる。それが、このインタビューの醍醐味のひとつだと思ってきた。しかし、インタビューを重ねていくうちに、私が知らない私自身の一面を知ることでもあるような気がしてきたのだ。

彼らは確かに高校時代の時間を私と共にしていた。あまり言葉を交わさなかったとしても、同じ空間にいて、同じものを見ていた。そのことがきっと、私にも何かしらの作用をしていると思うのだ。

彼らに話を聞くことは、彼らを形づくってきたものを聞くことであり、私を形づくった一部を知ることなのである。9人目のインタビューを終え、今、そう感じている。


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