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来週、オヤシラズを抜く。

私は来週、オヤシラズを抜く。

何年も前に、上のオヤシラズ2本は抜いてあって、今回は下のオヤシラズを抜くことになった。上のオヤシラズがないため、その分、スクスクと上へ向かって伸びてしまったのだ。

放っておいても虫歯になるだけなので、2本とも抜くことにした。「1本でも多く、自分の歯を残した方が良い」なんて話も聞いたことがあるけれど、私のオヤシラズは、噛み合う相手の歯がいないため咀嚼に使われることもなく、磨き残しのリスクを抱えたまま、ただ伸び続けている。

歯茎に埋没している部分もあるので、もしかしたら周りのお肉をちょっと切ったり縫ったりするかも知れない。麻酔をするとはいえ、少し不安だ。今となっては上のオヤシラズを抜いた記憶は色褪せているけれど、歯を抜くときの「みしみしー」っという感じは覚えている。だいぶ昔のことだから、自分の中でその時の恐怖を増大させているかもしれないし、怖かった記憶から逃げるために引き算している可能性だってある。それがどちらか、ということは、来週抜いてみれば分かるだろう。

とりあえず今は、抜いた後の地獄に備えて、好きなものをたらふく食べている。

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