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おかあさんの仕事
小学生の時の授業で、「おうちでお母さんがやっているお仕事を絵にしましょう」というのがあった。
私は悩んでしまった。ぜんぜん思いつかないのだ。
先生は「ほんとうになぁい? お料理とか、お掃除とか……」と言ってくれたけど、私は頭を抱えてしまった。お料理はいつもパパが作っているし、ママはお掃除が苦手だった。
悩んだ挙句、私は洗濯物を取り込んでいる母の姿を描いた。
今考えれば、私の目に見えないところで、何かやっていてくれたのだろうけれど。
何十年も経ったが、相変わらず料理担当は父だし、母の周りはいつも散らかっている。母は洗濯とトイレ掃除とお風呂掃除は「やらないと気が済まない」らしいが、それが「上手」なのかは私にはよく分からない。
今日の夕食は父が作った筍ごはんと山菜の天ぷらだ。それに合うようにと、母にすまし汁を作ってくれるようお願いしたのだけれど。
何故か出てきたのは、カレー粉で味付けされたトロミのあるスープだった。
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右:不思議なスープ(母作)
それぞれ自分の得意なことを、無理せずやるのがいいのかもしれないな。
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