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フランス旅行記 リヨン篇 3

リヨンに到着

6月。夏至のころ、リヨンに到着。空港までラッシェルとジャン=マリーが迎えに来てくれました。おだやかな顔。再会を喜び、ジャン=マリーが運転をして車でリヨン市街に向かう途中、「まだ夕飯まで時間あるよ、まず、どこに行きたい?何を見てみたい?」とラッシェルが聞いたので、すかさず「まず学校。それから学食にいってみよう。」やっぱりね、それはわかってたよというふうに彼女は表情で答えました。6月のフランスは夜になってもまだ明るくて、夕飯はだいたい9時ごろ。空港に着いたのが6時ごろ。風がさわやかで、ああこのくらいの季節はこんな感じだったなあというふうに感覚がよみがえってきました。おたがい両親を見送る年頃となり、いまではすっかりビック・ママとなったラッシェル。

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学校の通りをあるいていると、20代の自分が向こうの角からこっちへ歩いてくるのではないかという気がしました。学校の大きな扉もそのまま、石の階段もそのまま。たぶんいろんなタイムラインがあって、あの頃の自分はまだこの街で暮らしているんじゃないだろうか。そして通りですれ違う。その時こっちは分かっても向こうは分からないだろうなあ。

マドレーヌへ行こう

マドレーヌとは高等教育機関が管理する学生寮のこと。マドレーヌ通りにあるので「マドレーヌ」という名称になっています。つまり大学生寮。リヨンにある学校の学生なら入居できます。そこには寮(住居としての建物)のみならず、学生食堂や売店もあってとても便利。よくお昼ご飯をこの学食で食べていました。そのころはだいたい20フランくらい(400円弱くらい)でおなかいっぱい食べることができました。

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学生食堂は学生ならだれでも小学生でも大学生でも入って食べることができます。そのほかにも労働者、仕事をしている人、一般の人々にも開放されていて、お昼と夕食の時間開きます。土曜日はお昼のみ、日曜日は休み。食べたい人はだれでも入ることができる学生食堂。おいしい。クスクスのおいしさを知ったのはこのマドレーヌです。デザートもあるし。安くておいしいごはんを提供しています。とても助かる。リヨンはグルメの街ですが、わたしは高いレストランに行くことはなかったのでいつもお昼はマドレーヌ。学食の建物はかなり変わっていたけれど、場所はそのまま。

↓ こちらは学食の建物と入り口

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災害時や冬の炊き出しなど、厳しいなかでの暖かい雑炊は本当にありがたいものです。20代のころ、食べ物のありがたさ、これは身にしみて感じていました。よく友人たちといっしょに行っていたマドレーヌ。マドレーヌというのはマグダラのマリアのこと。

地下鉄の駅はジャン=マセで降りてもいいし、サックス・ガンベッタで降りてもいい。

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