見出し画像

フランス旅行記 リヨン篇

はじめに

これから2016年6月にフランスを訪れた旅行記をまとめていこうと思います。少しづつ書きたいときに続けていくという感じで、不定期更新。気まぐれではありながら、自分の視点から自分の言葉でこの旅行記を書いていきます。

リヨンという街

リヨンはフランス南東部にある都市で、パリ、マルセイユと並ぶ大きな街。古代ローマ時代、フランスは「ガリア」という名前で、ローマの属州でしたが、その当時の首都でありルークヌドゥム (Lugdunum) という別名を持ちます。思うに日本でいうところの京都のような位置づけで、たくさんの古代ローマ時代の遺跡があり、旧市街は世界遺産となっています。つまりフランスとしてはパリよりはるかに長い歴史や伝統を持つ街。

画像13


画像4

地理的にみると、パリから南東にだいたい470km くらいのところに位置しており、地域圏としてローヌ・アルプ地域であることから、スイスのフランス語圏、アルプスにも近い。街のなかを2つの大河がながれています。男性的なローヌ河、女性的なソーヌ河。フランス東部から流れるソーヌ河がスイスから始まるローヌ河に流れ込むかたちで交わり地中海へ注ぎます。ソーヌ河岸からフェルビエールの丘がはじまり、旧市街となってローマ時代の遺跡が現代の生活に溶け込むように残されています。

画像4

画像5

画像6

郵便番号は69からはじまる5けた。例えばリヨン1区なら69001、3区なら69003となる。車のナンバーも69から始まるのでこれもリヨンのナンバー。パリからのTGVがとまる駅は、リヨン・ペラーシュとリヨン・パーデューの2つ。ペラーシュは古い駅で、もともとリヨンにあった駅ですが、パーデューは主にTGVのために作られ新しい駅。パーデューのある6区は新市街で商業施設や住宅地としてのちに広がったところです。パリからTGVにのって2時間くらいで到着。空港はリヨン・サトラス空港が名前を変え、現在はリヨン・サン=テグジュペリ空港という国際空港になっている。これは星の王子様で有名なサン=テグジュペリがリヨン出身であることから。ヨーロッパの主要な都市からリヨン行の飛行機がとんでいるので、パリからリヨンへ入るばかりではなく、例えばフランクフルトからリヨン、ミュンヘンからリヨンということも十分可能です。 ↓ こちらはパーデュー駅。

画像1

食の街。美味な農作物。コテ・デュ・ローヌやマコネをはじめワインも豊富。ボジョレも近い。クネルというはんぺんのような食感のある食べ物が名物。スイーツではプラリネという赤いお砂糖がかわいいお菓子やクッサンというお菓子。リヨン食文化圏なるものが存在するらしく、レストランも多い。そして絹の街。昔から交易で開けたところであるため、絹織物で栄えた街。東洋文化に接してきた街であり、絹織物博物館もあります。現在では金融、化学、製薬でも中心都市となっています。子供たちにはギニョールの街。ギニョールとは操り人形劇のことで、彼らはマリオネットの楽しいお芝居をみて育ちます。

画像2

画像7

画像13

人口はリヨン市としては51万人くらい。これに近郊に広がる地域をいれるとだいたい200万人を超えるという規模を持ちます。仙台市の人口はだいだい100万人くらいだから、市としてみると仙台より小規模。パリの人口は215万人くらい(パリ市)、近郊を含め都市圏としてみた場合はだいたい1250万人くらい。ということはパリの4分の1くらいの規模。マルセイユはだいたい870万人くらいだからリヨンより大きい。京都府は261万人。こうしてみると、フランスの大都市といえるリヨンはわりとこじんまりしている。日本は狭いところにたくさん人がすんでいるということもできるか。公共交通機関としては、鉄道、地下鉄、トラム、バスが走っています。それからレンタル自転車も。リヨンの市外局番は04からはじまります。日本から電話をかけるときは、フランスの国番号33の次に4をつけてそのあと電話番号をおすとつながる。

画像9

画像13

画像12

こちらは、リヨンで見かけたポスター。EU内で「週末をすごしたい街」投票というのがあったらしく、「リヨンを選んでね」というポスター。

画像11

これはおもしろい投票。インターネットでどんどん世界がひろがり、自ら仕事を創りだして、どこにいても場所を選ばす仕事ができて、仕事のために自分の生活があるというのではなく、自分のライフスタイルの中に仕事が入ってくれば、住む場所も無限に選ぶことができる。定住でもいい、テンポラリーでもいいし、季節ごとでもいいし、週末のちょっとした旅行でもいい。「週末をすごしたい街」投票というのはとても興味深いものがありました。

それでは、旅行記を始めていきたいと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?