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フランス旅行記

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リヨンと南仏をまとめました。
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フランス旅行記 リヨン篇 2

今は昔今はすっかり大昔となってしまったわけですが、わたしは20代のころ学生としてリヨンに住んでいました。留学していたわけです。フランソワ・ミッテラン大統領時代。世の中は東側と西側に分かれていたころ。EUができる前のころ。通貨はフランスフラン。1フランスフランはだいたい16円から20円くらいの幅で動いていました。18歳の男性に対する1年間の兵役義務があった時代。この制度はジャック・シラク大統領時代の1996年に廃止となりました。学割は26歳まで。これからの社会を担う若者や学生に

フランス旅行記 リヨン篇 5

豊かさとはラッシェルとジャン=マリーのマンションに到着。彼らはリヨン郊外のヴィロバンヌという街に住んでいます。ナディア、クリストフという2人の子供は成人して巣立っていきました。それだけの時間がながれた。それぞれの近況から思い出話、ラッシェルのママのこと。夕飯を食べながらずっと話し込んで、就寝したのは深夜すぎ。フランスにいたころ、お金はなかったけど、よき友人たち、よき師、よき隣人に恵まれて充実した時間を過ごすことができたことはなんといっても幸運であったし、その関係が今現在も続い

フランス旅行記 プロバンス篇 2

ルールマランエクサンプロバンスを拠点としてプロバンスを巡る小旅行を開始。まずはルールマラン。ヴォクリューズ県。エクスから北北西に60キロに位置する、人口1,200人の村。リュベロン山地の麓にある15世紀ルネッサンス期のルールマラン城を中心に素朴で美しい家々が並ぶ。まさにプロバンスを代表する村です。 村を散策してみると、路地の美しさに気づきます。人々は村とともに生活し、豊かな自然の中で時間がながれる。人を惹きつけてやまない村。魅力的というのはこういうところを言うのでしょう。お

フランス旅行記 プロバンス篇 3

ルシヨンルールマランからさらに北へ向かう。エクスよりむしろアヴィニョンからの方が近いくらいのところにルシヨンがある。「フランスの最も美しい村」に登録された、人口1,200人の村。小高い丘の上にあるこの村はオークル(黄土)鉱脈の中心部にあり、その地質のために昔から栄えていました。ローズ色の色彩を放つ美しい土は、化学塗料がない古代・中世そして近世まで、多くの暖かい壁をつくり、リヨンの旧市街のような街々をつくってきました。 太陽のあたる角度によって、さわやかな淡いピンクから燃え立