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今日の一言!「不思議って思える力」

「不思議って思える感覚って、モノの道理とか仕組みの解明よりもすごいと思う」と、長男。

この前の雪の日に、お菓子を作りながらそんなことを言い出した。

「だって火星とか月とかがどんなもので、どんくらい離れてて、どれくらい前からあって、とか、いくら解明されて数値で表すことができたとしても、僕らのこの不思議に感じる力って、誰もなにひとつ解明できないよね。」


長男は、そういえば、かなり小さい頃から色々な不思議を感じて生きてきたような気がする。

この世はなんであるの。
人間ってなんで生きてるの。
太陽はどうしてのぼるの。
宇宙って何なの。

当時も今も答えられない。
謎は解明に向かうどころか、より深まってくるばかりだ。


そして、そのように不思議を感じられる人間という生き物は、いったい何なんだろう。

毎日毎日、あたり前のように過ぎていく中で、それでも日々不思議を感じ
仕組みを説明されたらいちおう理解はするけど、不思議は身体の中に残っていく。

それは良いとか悪いとかいう判断には一切引っ掛からない。
良くも悪くもない、ふわっとした雲のようなものだ。

この雲は、生まれてから死ぬまで、
その人の中にふわふわ浮いているのかもしれない。
時には希望になって膨らんだり、時には雨を降らしたりしながら。

この不思議という雲のおかげで、私たちはありもしない真理を追求しようとし、飽くことなく夢を追いかけることができるのかもしれない。

なんの根拠もない、数値化できない不思議は、こうしてさまざまなものに姿を変えては、人の感覚をずらし、正しく正気にさせている。


不思議を感じる力は、実は最も尊い人間の能力なのかもしれない。












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