今日の一言!
そうだ「今日の一言!」をテーマにマガジン化してみよう、といきなり思いつきました(超不定期になると思う)。
どうして急にこんなことを思いついたかといえば...ウチの家族、夫も子供たちも、よく考えたらめちゃくちゃマイペースなことに気づいたから(遅い...)。んで、よく聞いてると、言い間違いみたいなズレたことから心に響く言葉、そして衝撃発言まで割と面白いこと言ってるな、と改めて思ったから。
なぜ銀婚式を来年に控えた今更になって気づいたのか。
理由は、ウチには犬2頭、猫3匹、亀2匹いて、ヒト以上に動物の密度が高いこと。「マイペース」と言ったらこのヒト以外の住民たちがやたらと目立つので、ヒトのことは自然目に入ってこなかった。
犬は鹿児島からやってきた保護犬、猫は、近所で拾った人からもらった子と、川崎で拾った人からもらった子、ミシシッピアカミミガメは、一度逃走したんだけど、1年半後に夫が山で奇跡の再会を果たした子だし、リクガメは、家の前を歩いていたのを長男が保護した子(って言ってもアラサーです笑)。
経歴も環境もバラバラ、そして当然種もバラバラなので、動物に気がとられるのも仕方がない...んですが。
家にカメラが入ったのをきっかけに
最近、会社でドキュメンタリー映画を撮ることになり、いろんな演出の都合上、会社と同じ建物にある家庭(つまり、家の中に会社の事務所があるだけですが)にもカメラが入ることになりました。
カメラが入ったところで何か特別なことはないのですが、まぁ、「カメラいるな」と思うと、自然、被写体の行動が目についてくるわけです。
そして、改めて、ウチの住民のヒト部を眺めてみると...。
ヒト部のプロフィール
長女ーオーストラリアにいるから普段は登場しない。しかし、小学校は不登校、高校は一度入った学校が気に入らなくて一浪。大学は志望校に1.5点足らなくて不合格だったが、それを機に留学を本格的に検討し始めて、エージェント通さずに留学。正義感が強く、違和感を感じたことを黙って見ていられない。だから日本の高校では浮きまくってました(苦笑)。
夫ー自営業だから、家にいたりいなかったりがそもそも不定期。さらにミュージシャンだから?か、生来の性格なのか(多分こっち)、全ての行動がいきなり。そして0か100しかない両極端な人。
長男ー19歳。訳あって一浪して高校に入学。今高3だけど、大学に行くか行かまいかで去年年末からズーーーっと悩み続けて、今ようやく「やっぱり行かないでおこうかな」と言い始めている息の長い人。最近、鉛筆でノートの端っこに絵を書くのが高じて、割とあちこち絵を描いて楽しそうにしている。坂村真民ファン。
末っ子ー17歳。持病があるとはいうものの、高校は出席日数不足で1年で退学、先日高卒認定試験を受けて合格。家でもっぱら受験勉強中。目つきが鋭いので、ヤンキーにガンつけられてると勘違いされることも。(本人は、子どもと動物好きの至って優しい子です)
と、前置きが長すぎますが、とりあえず今日の末っ子の一言を皮切りに、面白かったり、うーんと唸らされたりした家族の一言を、不定期にnoteに書いていこうと思います。
んで、改めて今日の一言。
「明るければ明るいほど、影は濃くなる」
きっかけは、私が沖縄の第一印象の話をしたこと。
私の初沖縄経験は、灰谷健次郎の名作『太陽の子』の映画版(1980年公開。今年公開の柳楽優弥、有村架純、三浦春馬主演『太陽の子』とは別映画)でした。
*余談ですが後年、ある沖縄居酒屋で、友人に『太陽の子』の話をしていたら、お隣に同映画に助監督で参加された新庄卓さんが座っておられて驚いたことがあります。
親子映画上映会
詳らかに内容を覚えているわけではないのですが、確か小学校4年生くらいの夏休み。その頃、夏休みになると、地域の公民館で親子映画上映会みたいな催し物があったんです。
70年代〜80年代前半ですから、家庭用のビデオもあまり出回ってない時期。大きなスクリーンで、畳の部屋(視聴覚室は昔、畳でした)でみんなで三角座りをして映画を見るのが毎年楽しみでした。
『太陽の子 てだのふぁ』
タイトルは明るく、まさに沖縄のイメージに合う。でも、内容は太平洋戦争の影響で、主人公の女の子、ふうちゃんのお父さんが心の病気になってしまうお話。
ラストに夜の海のシーンがあります。暗い海とお父さんやふうちゃんの心情が痛いほど伝わってきて、小学生の私には強烈な印象として焼き付けられました。
***
「だから、いまだに、お母さんの中では沖縄のシーンは『太陽の子』のラストシーンの夜の海のイメージなんや。」
と末っ子に話しました。そこで出たのが
「明るければ明るいほど、影は濃くなるもんね」
でした。ほんと、まさにその通り。
昨日の十六夜の夜の明るさと、洗濯物の影の濃さなんかも思い出しました。
「明るい」という表層の事象だけに流されると、見落としてしまうことがある。今日の末っ子の一言で、ハッ!と気づかせてもらいました。
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