副作用と副反応の違い
現在、世界中でコロナが蔓延していますが、世界各国でワクチン接種が進んでいる国ではマスク着用の義務がなくなったり、規制が緩和されたりしていますよね。
そんな中で、最近耳にすることが多くなった副作用と副反応の違いについてお話します。
1.副作用とは
病気を治す時に薬を飲みますが、病気を治すための作用を主作用と呼びます。
そして、その薬を飲むことで主作用とは別の、望んでいない作用が出ることがありますが、これを副作用と呼びます。
2.副反応とは
ワクチンを摂取するということの大きな目的はウィルスや菌に関する免疫を獲得することです。それによって、感染症の発生を遅らせたり、重症化を防ぐ事が期待できます。そこで、身体に今まで入って来たことのない効果を弱めたウィルスや菌をワクチンによって体内に入れることで、免疫機能に働きかけて自分の身体に抗体を作ってもらいます。
そのワクチン接種時に現れる、望まない反応を副反応と呼びます。
ちなみに、英語ではこれらの副作用と副反応の区別はしておらず、どちらも”Side effect"と呼びます。
3.カナダでのワクチン接種状況
カナダでは現在(2021.5.21)、カナダ人口の約45.1%が1回目のワクチン接種を終了していると報告されています。3.99%は2回目のワクチンも接種済みとのことです。
4.カナダで承認されているワクチンとその摂取状況は?
最新情報はこちらでチェック可能〈英語〉
カナダで承認されているのは、Pfizer-BioNTech社、Moderna社、COVISHIELD社、AstraZeneca社、Janssen社の5社です。
〈COVID-19 vaccination in Canada 参照〉(2021.5.21現在)
うち、最も多いのはPfizer社です。
わたしの知り合いも接種済みの人は今の所全員Pfizer社だったと言っています。
5.予想される副反応は?
COVID-19ワクチンに限らず、どのワクチンもそうですがワクチン接種後数時間〜数日ワクチン接種による反応が現れるのは普通のことと考えましょう。
カナダの政府ホームページでも紹介されているのがこちらです。
大きく分けて2種類あり、
①予防接種を受けた部位(腕)に現れる症状(局所症状)
-Redness 赤み
-Soreness 痛み
-Swelling 腫れ
②風邪(インフルエンザ)様用症状(全身症状)
- Chills 寒気
- Fatigue 疲れ
- Joint pain 関節の痛み
- Headache 頭痛
- Mild fever 微熱
- Muscle aches 筋肉痛
まれに現れる症状としてアレルギー症状があります。
〈アレルギー症状〉
-hives (bumps on the skin that are often very itchy) 肌がものすごく痒くなり腫れ上がる
-Swelling of the face, tongue or throat 顔・舌・喉が腫れる
- Difficulty breathing 呼吸困難
このような症状が出た場合は911に電話するようにと言われています。
6.最後に
日本でもワクチン接種が始まりましたね。早く世界が前進してより良い世界になるように祈るばかりです。
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