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朝の準備に3時間かかる。

私は新卒から一応10年間くらいフルタイムで会社員として働いてきましたが、
今はアルバイトをしています。

今の仕事は始業が11時とあって朝の時間をゆっくり過ごせるのが一番のメリットです。

この仕事は今まで仕事をしていた業界と全く違うところです。

全く経験がない業界、仕事となると必然的に収入も減るわけですが、たまたま意図せずほとんど在宅勤務ができているので棚からぼたもちでした。ひとまず収入は気にしていません。

2年弱くらいやっていますが、通勤がないので朝も夕方も自分の時間を多く取れて今は満足しています。

だいたい朝は7:00〜遅くても8:30には起きるようにしています。

ある日の朝は7:00にスッキリ起きることができたので、朝の活動も早く始められました。

7:00〜8:30
起床
シャワー
着替え
スキンケア
朝食
テレビニュース

8:30〜9:00
家族を見送り、家の近くを散歩

9:00〜
メイク
ぼんやり
テレビ(Huluなどの時もある)
少し家事

などなどしているとあっという間に10:00頃になって、もうすぐ仕事だ〜と少しづつパソコンなどを準備します。

自分的に朝食や散歩、コーヒーを飲む時間などは特に時間に縛られたくないので、時計も見ずに自分が気が済むまで過ごせる時間を十分にとっています。

この過ごし方はフルタイムで働いている時にはありえなかった朝の時間です。

フルタイムの時は業界柄かもしれませんが、始業が8:30、遅くても9:00で朝が苦手な私には今思うととてもキツかったのだと思います。

それに夜に残業しても疲れていてなかなか仕事が進まなかったので、朝早く行って仕事をするルーティンにしていましたが(朝の方が頭は働く)、それはもっと自分を苦しめる行為でした。

なぜなら朝が弱いからです。

でも当時はそれに気づいておらず、「なぜか」それが当然の日々で、いつもなんだか不幸せで、今後の生活も「これが続く」と思い込んでいました。

いつも寝不足なのでいつも疲れていて、でもそういうことも「当然」なのかなと。

ある時ついに心が折れてしまいました。

もう仕事に行きたくない。

今までギリギリで頑張れていたことも、全部どうでも良くなって仕事を辞めました。

辞めると決めてからは結構早かったので、さっさと辞めればよかった…とも思いました。
でもこの仕事はやりがいがあると思っていたので続けていたことに後悔はありませんでした。

退職して時間に余裕ができたので、しばらくはゆっくりと思うがままに過ごしました。

徐々に気力が回復すると、今までの生活の良かった点やそうではない点を考えてみようという気持ちになりました。

良かった点
自分が興味を持った分野の仕事ができた
仕事量は多かったが、それがどんどん質の向上に変わってきて出来ることが増えた(と思う)
人間関係は困ったことがほとんど無かった
裁量が多めで仕事のコントロールができた、新しい取り組みがしやすかった
通勤時間が1時間程度だった

良くなかった点
朝が早い
休憩時間が基本的にゆっくり取れない業態
ずっとなんだかんだ人と関わっている
必要な臨機応変が多すぎる
結果が目に見えず悶々としやすい
たまに感情的な人への対応もしなければならない

最初は良かった点の方が比重が大きく、前向きな気持ちがたくさんありました。

でも20代後半で、後々入社してくる年上の方(業界が未経験歓迎の雰囲気)へのフォローや役職に就くための研修をするように言われたり(今後そのポジションに当然なる)で、自分でコントロールできない時間が多くなってきて、仕事への気持ちが後ろ向きになりました。

「自分がやりたいことや興味がないことは、本当は出来ないんだ…」

新しい自分自身の発見でした。

今までなんで気づかなかったのだろう、と。

でも世の中の人はそういうことも簡単にこなしているようで、今後自分はどうしたら良いかと途方に暮れる感じもしました。

その時に今の仕事を始めました。

今までの業界とは全く違うところで、でも初心者でも良くて、自分のペースで生活するために短い時間でも大丈夫なところ。

そんな基準で仕事を見て、いくつか応募してご縁があったところがあって、今はとりあえず働いています。

正直言って収入も少ないし、仕事も簡単で今後に活かせそうなスキルなどは身につかないと思います。

在宅なので人とのコミュニケーション能力や基本的な体力も衰えてきています。

でもそれと引き換えに、自分の生活のペースがわかって、今後いろいろ変わることはあるかもしれないけど、こんな感じが自分には心地よくて安心できる日々なのだなと認識することができました。

今までの選択とは違うことをしてみた結果、少しだけ良い方向に進みました。

それにはきっかけや大きな力が必要でした。

ドキドキしたこともありますが、良い経験となりました。

今後もこんなペースの自分に合った生活ができるようにいろいろと考えたり、行動に移していこうと思います。

苦手な朝に無理をせず過ごして、余裕を持った日々を送ります。




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