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テンポやリズムを一定にする練習方法をご伝授させていただきまーっす

 曲のテンポを安定させるときメトロノームを使います。

 例えば、4拍子(4/4)なら チッ チッ チッ チッ…とメトロノームの音の鳴っているところを4分音符で「1と 2と 3と4と…」の表拍子(数字のところ)に合わせて練習します。この練習、小節の感覚が掴めるようになるので 初心者のテンポを一定にする練習には有効的な練習です。

 ただ この練習は「1と 2と 3と 4と…」の裏拍子(数字の後の ❛ と ❜ のところ)を感じていないことがあるので 補助輪のメトロノームを外すと、 表より裏の時間が 少し短くなって つんのめったり(テンポがどんどん早くなります)、逆に裏の時間が長くなって もたってしまうこと(テンポがどんどん遅くなります)があります。 

 それを矯正するために メトロノームのチッ チッ チッ チッ…を「1と 2と 3と 4と」の裏拍子の ❛ と ❜  に合わせて練習します。実は この練習、思いの外 難しくて慣れるまでに時間がかかる上級者用の練習です。
(例えば、♪ I can't help falling love (好きにならずにいられない) のような3連の場合「ツツタ ツツタ ツツタ ツツタ」の ❜ タ ❜ のところに メトロノームの音を合わせます。)

 上級者用と言いましたが、ただ「慣れ」なので 表に合わせて来た人には難しいけれど、初めから…例えば 子供の頃に表に合わせるのと同じくらい 裏に合わせる練習をすれば もしかすると難しくないのかもしれません。(経験がないので何とも言えませんが…)

 私も先輩に この練習方法を教えてもらった頃には メトロノームのチッ チッ チッ チッ…を裏で取ることすらできませんでした。でも、ただの慣れ…なので楽しんで練習すれば できるようになります。私のホームグラウンド『無限水』でも楽器奏者…特に伴奏をしてくれるピアニストちゃん達には練習してもらっています。

 その上で、今日のお話は テンポやリズム感の矯正方法の1つですが… 音楽は正しいだけが良いのでもなく、自分が音楽を好きで楽しむことが1番!

 お若い頃 父のバンドで演奏していたクラリネット奏者 故中川武さんが無限水に遊びに来られた時に「そこそこ上手いのに まだダメだ…何でできないンだろう…と思いながら吹いてる奴より、まだ演奏は そこそこでも楽しそうに嬉しそうに吹いてる奴は上手く聴こえたりするンだよなぁ。」と 仰っていました。

 出来ても出来なくても「楽しむ」ことは大切!(出来ない時って 瞬間的に「わぁ~、できな~い!」とか「ダメだ~!」と思ったり 思わず言ってしまいますが、それをポジティブワードに変換して(できれば、ニッコリ笑って)「伸びしろがあるなぁ~!」と 声に出して脳をコントロールして下さい。) 楽しいと感じるエネルギーは大きくて強いもの…です。

 音楽は文字通り「音を楽しむ」もの。人と比べなくて大丈夫!
昨日の自分より(1年前の自分より)出来ることが増えたら OK~! (仮に増えていなくても続けていることが素晴らしい~!)
 「音が苦」にならないように 楽器を支えてくれている身体・動いてくれている指・聴こえている耳・音楽ができる環境・音楽仲間…等に「ありがとう~!」と感謝しながら 音楽と向き合えることを楽しみましょうね~。

 


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