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【育児やってます】入院中のこと①母乳育児

やっと出産編を書き終わったところで(めっちゃ時間経ってる!)、ここからはその後から今までで印象的だったことをぽろぽろと書いていこうと思います。

母乳育児についてなのですが、まず入院中のこと。
私がいた病院では育児を覚えて、というかある程度慣れて退院するということから母児同室でした。だから出産報告をした後『ゆっくり休んでね!』という返信をもらっても休めないなぁというのが感想でした。(もちろんそれは私の事情なので、あたたかく返信をいただけたことはとてもうれしいですよ!)しかも産後でソワソワしていたのでとてもじゃないけどゆっくり休めるというわけでもなく・・おしもの痛みもあったので疲れというよりなんだかハイで、しかも痛みを感じている状態でした。

そして赤ちゃんは突然やってきました。
出産翌日の午前中にコットと呼ばれる赤ちゃん用のベッド(透明のプラスチックの容器がベッドになっていて、おむつなどの収納スペースがあったり、高さや角度を調整したりできて、呼吸を感知するセンサーがついている)に寝かせられてゴロゴロとやってきました。おそらく朝のミルクは終わったであろう赤ちゃんとママ初日の私は、まもなく授乳指導があるからそれまで待っててね~と助産師さんに言われ、二人の時間が唐突に始まりました。
前日最後に赤ちゃんをみたときはまだ血液もついていて、顔もパンパンだった赤ちゃんでしたが、朝になってみるとお肌もきれいになって幾分すっきりしたようでした。

血の繋がりを感じるにはまだ早いと言いますか、ちょっと緊張したままコットに入った赤ちゃんの写真を撮る私。コットをベッドの隣に移動させて、ほっぺをつんつんしたり話しかけたりしていました。ああ、私この子を産んだんだな~と、まだなんとなくしか感じなくて、他人でもなく、でもすごく近いものを感じている、なんとも不思議な感覚でした。赤ちゃんはすやすや、バスタオルでおひな巻きされて、ほんわかした表情でこぶしをしゃぶっていました。

前置きが長くなりましたがいよいよ母乳指導が始まります。
コットを自室からゴロゴロと押して授乳室まで移動します。まずは抱き方から。助産師さんの指導の後、おそるおそる抱き上げる・・。こちらに力が入っていると、なんとなく赤ちゃんも緊張しているようでした。でもこれからたくさん抱けるんだと思うとホッコリした気持ちになりました。
そしてついに授乳指導!授乳室の使い方、手の洗い方、おむつの替え方などなど・・いやこれ全部覚えられるの・・?というのが最初の感想でした。でもまわりのママさんたちはどんどんおむつを替えたり授乳をしたりしていて。
授乳室では、手を洗う→赤ちゃんをコットから出しおむつ台へ下ろす→哺乳瓶に冷蔵庫から出した調乳済みのミルクを入れウォーマーにセット→おむつ確認&チェンジ→手を洗う→母乳をあげる→ウォーマーから哺乳瓶を取り出してミルクをあげる→終わったらげっぷ→片付けて帰る という流れを行います。この一連の流れも意外と身体で覚えてしまえるのですが(3時間おきでやってるしね)、おしっこやうんちがなかなか出ない、母乳を飲まない(ミルクはよく飲むのに)、げっぷが出ない・・など『これってどうするの?!』の連続でした。当たり前といえばそれまでなのですが、それまで生き物を扱ったことのない私にはそれさえ驚きでした。仕事やパソコン作業はこうすればこうなるというのがわかっていたけれど、人生の経験がこんなに役に立たない状況は初めてでした。妊娠中も『初めて』だらけで戸惑うことが多かったけれど、出産後の『どうしよう』は赤ちゃんも泣くし、焦ることが多かったですね。
ま、結果的に3時間おきの授乳は私にイヤでも授乳の仕方、授乳室の使い方など慣れさせることとなりました。なんなら2日目の夜には流れがスムーズになってました。
だってそうしないと赤ちゃんをコットやおむつ交換台に放置して泣かせることになっちゃいますからね・・。

母乳は出産から4~5日で軌道に乗ると言われますが、私は入院期間5日のうち最終日くらいまであまり出ませんでした。が、入院最後の夜に助産師さんに母乳の相談をしてマッサージをしてもらったとき『いいじゃん!』と言われるくらいまでぴゅーっと出るようになっていきました。
ただ赤ちゃんがまだうまく咥えられなくて、私もうまく咥えさせてあげられなくて、飲んだ母乳量を測っても全然伸びず・・これはけっこう凹みました。
赤ちゃんにおっぱいをふくませてあげるのって、こんなにむずかしいの・・?!と3時間ごとに来る授乳の時間が怖くなるほど。哺乳瓶のミルクはあんなにゴクゴク飲むのに。私の場合赤ちゃんの口と自分の乳首のサイズが合わず、赤ちゃんの口が大きくなれば大丈夫と言われましたが、それっていつのことやら・・とため息をついてしまいましたね。授乳室にいるママさんたちはしっかり飲ませることができてるのに、と母乳量の数字が増えない体重計の数字を見ながらモワっとしていました。

そんなこんなで退院して退院した当日夜ごろからなんだか異変が。あら?服が濡れてる・・え、これ母乳?!母乳パッドどこ?!!というくらい、急にガッツリ母乳が出るようになりました。そして赤ちゃんの成長ってこんなに早いのかというくらい飲むのがうまくなり。そうすると身長体重が一気に増え、飲めない原因でもあった口の大きさも追いつくようになり。2週間後の助産師外来の母乳指導ではもう褒めちぎられるくらい赤ちゃんも飲むのが上手、母乳もよく出る状態になっていました。

今3か月直前で搾乳や母乳量、乳首の荒れなど気になることというのは出ては消えを繰り返しています。そのたびに検索魔になったり心配したりするのですが、なんかもうそんなもんだと思えるようになりました。(笑)誰かに相談したり時間が経ったりするうちに状態が良いほうに変わってたりすることも多いんだな~と。

私は現在ミルクは夜間に1回だけでほぼ完母です。ですが世の中には母乳のことで悩むママさんたちも多くいるし、いろんな理由でミルクで育てることを選択するママさんたちもたくさんいる。もちろん完母の方もしかり。私は正直どちらでも良いと思います。どちらで赤ちゃんが育っても、いつかそれを選択した1年生ママの気持ちがわかるときが来ると思うんです。それに少なくとも私は母親の授乳方針を聞いたときも『そうなんだ』くらいにしかおもいませんでしたしね。

今はコーヒーやアルコールなどをまた気にせず飲めるようになる日を待ちながら授乳する日々です。それも長くとも2,3年のこと。おっぱいを飲む、まだうまく飲めなかったあの頃からはずいぶん大きくなった、けれどもまだ小さいこの赤ちゃんが必死にぐいぐい飲むときの表情をしっかり見ておこう、そんな風に思います。


*みんなのフォトギャラリーから写真を使わせていただいております。投稿者様ありがとうございます。*

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