清掃の仕事、好きなんです
私は清掃の仕事を25年も続けている。
掃除くらいしかできないからというわけではないと思う。
好きなんだと思う。
もしも、私が清掃しているのを見て誰かが吐き捨てるように何か仕事のことを悪く言ったとしても、全く気にならない。
私は清掃が尊い仕事だと知っているから。
誰でもできる簡単な仕事じゃないことを知っているから。
誰でもできる仕事かもしれないけれど、ポジティブ気分でやれる人は少ないかもしれない。
誰よりも早くキレイにほうきで履けるし、誰よりも早くモップをバケツの水で洗ってしっかり絞れる。
誰よりも隅々のホコリを見つけられるし、ステンレス部分はピカピカを維持できる。
マンションの居住者の誰かが嘔吐した後も何事もなかったことみたいにキレイにできる(嘔吐してしまった人はきっと気にしていると思うから一点も汚い部分を残さない)
オフィスのトイレの汚い汚れもピカピカに元に戻せる(汚した人は気にしていると思うから)
仕事の日の朝に行きたくないなぁ〜って思ったことは最高気温0度の日くらいしかないし、
最高気温0度の日だって、マンションの階段を12階まで一気登りして、マンションの12階から眺めた澄んだ空気の海と山の風景が美しいなぁって思ったし、
あちらこちらに落ちていたガラスの破片のような芸術的な氷は美しかった。
ごみ置き場の少しだけ流していたと思われる水道からの水が凍っていて透き通っていてガラスのトロフィーみたいで綺麗だった。
0度の世界は異次元の世界へ迷い込んだみたいに幻想的で面白いなぁと思った。
もしも、清掃の仕事をしていなかったら、家の中でコタツの中で冬眠していただろう。
エレベーターのない階段だけのマンション4棟の清掃の時も5階までの一気登りのタイムを毎回計って最高記録を出そうと楽しんでいたし
地面と平行に降る吹雪のような雪も
呼吸をするたびに内臓が凍っていくような感覚も
楽しんでいた。
6月の湿度が高く風のない日は最悪で、汗が乾かなくて私はいつもお腹痛くなっていたけど、
10月になって、涼しい風が吹いて来る季節になると、幸せを感じていた。
今も週に1回だけの官公庁の建物清掃の仕事をしているけれど、事務所以外はエアコンは効いてなくて夏は暑く冬は寒いけれど、全く問題ない。
ここの仕事を始めて2年になるけれど、2年前に入ったときよりもキレイになっていくのが楽しい。
そんな私ですが
お家の年末の大掃除はやる気なくてやってません。
いつもきれいにしているので、問題ないですが。
もうすぐ息子家族がやって来ます。
孫ちゃんと遊ぶことしか考えていません。
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