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この度、無職を卒業します。

10ヶ月間の無職生活を卒業する。
来月から札幌で会社員として働くことになった。

今年4月までは海外移住を目指して、英語を猛勉強したり、一人でヨーロッパ旅をしたりしてたけど、結局は日本に留まることにした。


私が求めているのはコレじゃない感

約2週間ほどのヨーロッパ旅で感じたのは『私がいま求めているのはコレじゃない』ということ。海外生活をしている自分を想像するとワクワクするのは今も変わらないし、海外移住を完全に諦めたわけじゃない。

けど、実際に海外に行ってみると
 ・想像以上の物価の高さ
 ・言語の壁
 ・治安の悪さ
 ・文化の違い(特に食が合わない…)
とか、たくさんの障壁があることを知った。

その環境変化に耐えられる自信はなかったし、その試練を自分に課してあげたいとも思えなかった。勢いで飛び込んで、潰れてしまうリスクの方が高い気がした。

さらに、イギリスで体調を崩した時に、日本では気軽に病院に行けて、国が医療費を負担してくれることのありがたさを痛感。それと同時に、そのような恩恵を手放してまで海外でやりたいことも、日本を出たい理由も私にはないと思った。この気持ちの変化は自分でも驚きだった。

おそらく、札幌に移住したのが大きい。
私は札幌の生活が好きすぎる。家賃は東京の頃より安いのに、部屋は広くて住み心地が最高。ひょいっと地下鉄に乗れば、何でも揃う大都会。少し車を運転したら、広がる大自然。札幌はあまりにも私の趣味趣向に合いすぎている。
ヨーロッパにいる間は札幌の家が恋しくて仕方なかったし、札幌を出てまで今すぐ移住したいと思う街には出会えなかった。

だから、数年は札幌に住もうと決めた。
永住じゃないのがミソ。海外移住したい気持ちが消えたわけじゃないし、今年初めて北海道の冬を過ごしてみて、その過酷さに「ここに長くは住めないな…」と思った(笑)。東京とか広島とか、今まで暮らした雪が降らない街の住み心地の良さが忘れられない。海外に移住しなくても、道外に移住する可能性はかなり高い気がする。

海外移住を目指した功績

最終的に【海外移住を断念する】という少し残念な結果になってしまったけど、海外移住を目指した功績もあった。英語の勉強が好きになった。

もともと英語はあまり得意ではない。だけど、「海外移住をするなら英語ができるに越したことはないな〜」と思って、今年からTOEIC対策とオンライン英会話を始めた。そのおかげで基礎的な英語力を身について、YouTubeの海外の動画を日本語字幕なしでも少し理解できるようになった(自分でもびっくり!)。

最近は海外インフルエンサーのVlogを見たり、英語学習者では定番のTEDトークを見たりして、海外の人の価値観に触れたり、彼らの生活を覗き見することにハマっている。これがすごく楽しい。

英語ができるようになって、見える世界が広がったことが嬉しかったし、英語を通じて仕事や人間関係も広げたいと思うようになった。もし英語を上達させる事ができたら、キャリアアップもできるかもという淡い期待を抱いたりもしている。

キャリアor人生、どっちを優先する問題

半年以上の無職を経て
◆ 数年は札幌に住む
◆ 英語を使って仕事がしたい(将来でもOK)
◆ いつかは海外に住みたい

という自分の気持ちに気づくことができた。
去年の秋、勢いで札幌に移住して無職になった私は「これからどうしよう…やばい…」と絶望的な状態だったので、自分のやりたいことが分かっただけでもキャリアブレイクした甲斐があったと思う。

でも、仕事は再開しないといけない。
なので、ヨーロッパから帰国した直後から、転職活動を始めた。しかし、すぐに壁にぶつかる。札幌の求人が少なすぎるのだ。特に、私は前職と同じWebマーケティング関連で仕事を探していたので、職種的にも東京の求人数が圧倒的に多かった。

「キャリア形成を優先するなら、東京に戻ってきた方が良い。」
「弊社で紹介できる札幌勤務の求人はない。」

転職エージェントから幾度となくこの言葉を言われて、気持ちが揺らいだ。しばらく札幌に住むつもりだったけど、キャリアを優先して札幌を出ることも視野に入れるべきなんじゃないかと悩んだ。

私は人一倍自立心が強くて、キャリア志向寄りの人間なので、人に羨ましがられる輝かしいキャリアを築くことに対して執念みたいなものがあったと思う。長い間、それに固執して一生懸命に努力してきたので、尚更、その価値観を手放すのは怖かった。
でも、私はその環境で潰れた。『人から羨ましがられる』というのがこれっぽっちも私を幸せにしてくれないし、辛い時に私の心の支えになってくれないと今なら分かる。なので、札幌に住むことを優先しようと思った。

しかし、そうなると前職より給料が下がる。それに対する抵抗感もあって、『年収=自分の市場価値』で、年収を下げることでここまで築いてきたキャリアを無駄にしてしまうんじゃないかと不安に思った。
でも、年収を維持するために東京に住んだり、四六時中働いたりすることは、もう今の私には不可能だし、札幌の暮らしは東京よりもお金がかからないので、生きるために必要なお金は案外高くない。色々考えて、住む場所と職種を優先するために、年収は妥協しようと決めた。

ということで、札幌で働くことが決まった
無職期間が半年以上あるので、転職活動は難航する覚悟ではあったけど、意外と書類選考は通過したし、面接で特に深掘りされることもなかった。日本はブランク期間に厳しいと聞いていたけど、案外そうじゃないんだなと身をもって知った。これは、過去の自分に一番伝えたいことかも。

今は札幌の生活を楽しむ

海外移住を考えていた時は「札幌に長くは住まない」と思って、新たに人と出会うことや、家の物を増やすことを避けていた。色々と身軽な方が札幌を去る時に後悔が無いだろうと考えていたからだ。

でも、ヨーロッパ旅と転職活動を通じて、札幌に住み続ける覚悟みたいなものができたので、今は札幌での生活を全力で楽しむぞ!という気持ちでいっぱいだ。

最近は運転練習をしたり、ホットヨガに通い始めたり、知り合いを増やすために料理教室や読書会に飛び込んでみたり。物を増やすことに抵抗感が無くなったので、調理器具を買い揃えて色んな料理に挑戦したりもしている。

今の私は『無職で時間はたっぷりあるのに、次の仕事は決まっているので将来への不安はない』というちょっぴり贅沢な時間を過ごしている。復職前の最後の準備期間なので、何か勉強でもしようかと思ったけど、復職したら否が応でも私は頑張るだろうから、今はとにかく趣味を楽しむこと休むことに集中しようと思っている。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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