電脳異聞奇譚 序章 史上最悪のゲーム機事件

さて、今回からは・・・、
スマブラの世界における『電脳異聞奇譚』のお話をしよう。


第5回スマッシュブラザーズが閉幕されてから、数年が過ぎ去ったある日のことだった・・・。
“この世界”の住人たちはそれぞれのライフスタイルで楽しく生活していたが、近頃“この世界”では、奇妙なウワサが流れていた・・・。
なんでも、原因は不明だが突如ゲーム機が暴走してしまい、気がつけばゲーム機の周りには誰もいなくなって神隠し状態にされてしまうのだとか。
それからというもの、暴走したゲーム機の影響か、“この世界”の各地にナゾの渦が複数発生し、近くにゲーム機が無いのにもかかわらず、神隠し状態は徐々に進行してしまっていた。
いつしかこのような事件を『ゲーム機事件』と名づけられ、“この世界”に多大なる恐怖を植え付けてしまうようになったのだ。
これは、ゲーム機の暴走によって“この世界”を巻き込んだゲーム機事件にまつわる、ファイターたちの戦いの旅の物語である・・・。


ここは“この世界”のニンテンドーワールドに点在するキノコ王国。
今日は話題になっていた『マリオカート8 Deluxe』の追加コンテンツである『コース追加パス』により、ピーチ城の城下町であるキノコタウンはいつにもまして賑わっている。

『マリオカート8 Deluxeデラックス』の『コース追加パス』 絶賛大ヒット中!

更にNintendoニンテンドー Switchスイッチ Onlineオンライン加入時にプレイできるファミリーコンピュータやスーパーファミコンなどの懐かしのハードのゲームも、“この世界”中で持ち切りになっていた。
『マリオカート8 Deluxe』の追加コンテンツやNintendo Switch Onlineのダウンロードカードを買いにはるばるキノコ王国へ足を運んできた観光客でいっぱいだ。
マーレ族「早く遊びたいな~」
カブロン人「楽しみだ~」
マメ族「この日のために、早朝にマメーリアを出発した甲斐があったよ」
アッチーニャ人「この日をずっと待っていたっすな」
モンテ族「今日は徹夜でゲームしまくるぞ~」
モンテ族やマーレ族、マメ族、マクラノ族、シェル族、ハニーワァ族、ロテン、カブロン人、アッチーニャ人、ガーデナ人、ドレッシーナ人、ニュードンカー、シュワーナ人、ボウル人、ボルボーノ人、ウチューうさぎなど、ドルピック島やマメーリア王国、ゴロツキタウンといった地域からやってきたニンテンドーワールド中の人々が、キノコタウンのニンテンドーeショップの前で大行列に並んでいた。
もちろん、国民のキノピオたちも並んでいる。
店員「最後尾はこちらでーす!」
カバンの姿をしたeショップの店員が行列の最後尾の案内をしている。
ダイヤモンドシティのレポーターであるベンはこの行列を見て、カメラを前に「こんなに売れて、良いのかー!?」と恒例の言葉を言い放っている。
そして、王国中ゲームブームでお祭り騒ぎになる中、ピーチ城では・・・。

マリオ「ついに手に入れたぞ・・・。

念願の有機ELモデルのNintendoニンテンドー Switchスイッチが!」

全員「おおーーーっ!!」

マリオは最近入手した有機ELモデルのNintendo Switchを城内に集まった仲間たちに披露し、そのために今日は城内でゲームパーティを開き、これからみんなでプレイすることにしたのだ。
マリオのSwitchに興味津々なルイージ、ピーチ姫、デイジー姫、キノピオ、キノピコ、キノじい、キノッチェル、キノックル、ヨッシー、キャサリン、オヤ・マー博士、ロゼッタ、チコ、ポリーン、ジュゼッペ、スパイク、ワリオ、ワルイージ、オバ犬、ドンキーコング、ディディーコング、ディクシーコング、ファンキーコング、そしてイエロースター。
この場にいるキノピオは赤と黄色と青の三人がおり、ワリオに至ってはいつものオーバーオール姿ではなく、バイカー姿である。
ジュゼッペ「すげー!イッツァパーフェクト!ワッフー!」
ジュゼッペはマリオのSwitchに、例のジャンプで感心を表現している。
キノピコ「マリオさん、ついに手に入れたのですね!」
ピーチ「さすがマリオですわ」
ルイージ「良いなぁ~、マリオ兄さんだけ・・・」
ルイージは少し羨ましそうだった。
キノじい「マリオどの、さっそくプレイしているところを我々に見せてくだされ!」
マリオ「よーし、任せなよ!それじゃあ、これで試しにスマブラを起動させてみるか。電源ボタンをポチッとな!」
ところが、電源ボタンを押したものの、画面が全く変わらない。
マリオ「あ、あれ・・・?おかしいな・・・。電源が入ってないぞ?」
もう一度電源ボタンを押すマリオ。
しかし、何回押しても画面が真っ黒のまま。
マリオ(くそっ、ここに来るまではちゃんと動いてたはずだったのに、何で今になって動かないんだよ!!)
なおも画面はうんともすんともいわないため、さすがのマリオもイライラしてきた。
ピーチ「ど、どうしたのかしら、マリオ・・・?」
ドンキー「まさか壊れてんのか?」
ヨッシー「もしかして、遊べないの?」
デイジー「ひょっとしてこれ、初期不良なんじゃ・・・」
スパイク「何だよ、ここに来て期待外れじゃねぇか」
全員が遊べなくなるのかと疑問に思う中、ここでやっと電源が入った。
マリオ「やったぞ!」
しかし、画面が変わったと思いきや、突然ゲーム機が暴走してしまい、マリオたちを吸い込もうとしてきた。
マリオ「うわあああ、吸い込まれるうぅー!!」
ルイージ「兄さぁ〜ん!」
ピーチ「きゃあああー!!」
デイジー「どうなってんのよ、このゲーム機〜!!」
ワリオ「グワーッ、オレ様はこのパターン久々だぞー!!」
ワルイージ「んなこと言ってる場合か〜!!」
マリオたちは吸い込まれ、更にキノコ王国の人々もゲーム機の中に吸い込まれてしまった・・・。

マリオたちが吸い込まれ、ピーチ城にポツンと置かれたゲーム機。
キノコ王国から一気に賑やかな雰囲気が消え、残されたのは恐ろしいほどの静寂だけ・・・。
そして、誰かがそのゲーム機を拾い上げる。
ゲーム機を拾った人影は、怪しい謎の魔法少女三人組だった。
???「うふふ、うまくいったわ♪」
三人組の笑い声が、ピーチ城に響き渡る。
更に暴走したゲーム機の影響により“この世界”の各地にナゾの渦が現れ、“この世界”の人々を全て吸い込み、ゲーム機に取り込み始めた。
その渦による被害はDKドンキーコングアイランドやヨースター島にも及ぶ。

一方、ここはハイラル城。
リンクとゼルダ姫は楽しいティータイムの途中だったが、その時間は当然、ゲーム機の暴走で現れたナゾの渦によって、最悪の終わりを迎えてしまう。
ゼルダ「きゃあああ、リンクー!!」
リンク「姫ー!!」
そして二人はあえなくゲーム機の中に取り込まれてしまった・・・。

同時刻、ここは惑星ゼーベス。
銀河のバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)である女戦士サムス・アランは、宿敵であるリドリーと戦闘中だった。
サムス「くっ、強すぎる・・・!」
リドリー「ほらほらどーしたサムスぅ!?オマエの力はその程度ってもんかよぉ!!」
ところが、ここでもゲーム機の暴走の影響を受けてしまい、戦闘中の二人もとうとう現れたナゾの渦に吸い込まれ、ゲーム機の中に取り込まれてしまった・・・。

同時刻、ここはポップスターにある平和な国、プププランド。
カービィはガールフレンドのチュチュ、友達のリック、クー、カイン、グーイ、ナゴ、ピッチ、ナックルジョー、ケケとハニーヒルへ楽しいピクニックに出かけていたが、案の定、やはりここでもゲーム機の暴走の影響を受けてしまうことになる。
カービィ「な、何だこれ!?す、吸い込まれる~!!」
チュチュ「きゃあああ、カービィちゃあああん!!」
リックたち「うわああああ!!」
そしてカービィたちも、ナゾの渦によってゲーム機の中に取り込まれてしまった・・・。

同時刻、ここはライラット系 第4惑星“コーネリア”。
この惑星では、四機のアーウィンと三機のウルフェンがレーザーの撃ち合いをしている。
そう、今はスターフォックスとスターウルフの戦闘の真っ最中なのである。
フォックス「これでとどめだ!ウルフ!!」
ウルフ「キツネごときが・・・、調子に乗るなよ!!」
スターフォックスが決着をつけようとしたその時、ここでもゲーム機の暴走の影響を受けてしまい、突如ナゾの渦が現れた。
フォックス「何!?ウルフ・・・、一体何をした!!」
ウルフ「いや、これは今のはどう考えてもオレじゃねぇんだが?」
スリッピー「気をつけてフォックス!なんかヘンだよ!」
だが、時すでに遅し。
あっけなくフォックスたちも、アーウィンとウルフェンごとナゾの渦に吸い込まれて、ゲーム機に取り込まれてしまった・・・。

同時刻、ここはカントー地方。
マサラタウン出身のポケモントレーナー・サトシは、ポケモンワールドチャンピオンシップスのマスターズトーナメントにてダンデに勝利し、チャンピオンになったものの、真のポケモンマスターを目指すべく、相棒のピカチュウとともに旅をしている途中だった。
案の定ナゾの渦が出現し、二人はあえなく吸い込まれてしまう。
ピカチュウ「ピカ~!!」
サトシ「ピカチュウーっ!!」
こうしてナゾの渦に吸い込まれたサトシとピカチュウも、案の定ゲーム機に取り込まれてしまった・・・。

そして、他の世界でもゲーム機の暴走の影響を受けてしまっており、キャプテン・ファルコンやネスといった他のファイターはもちろん、“この世界”の他の人々も次々とナゾの渦によってゲーム機に取り込まれてしまった。

“この世界”から誰もいなくなってしまい、“この世界”は恐ろしいほどの静寂に包まれてしまった。
“この世界”の人々を完全に取り込んだゲーム機を持った三人組の魔法少女は不敵に笑う。
???「良い気味。良いストレス発散になったわ♪」
誰もいない“この世界”に彼女たちの笑い声が響き渡る中、ゲーム機の画面が静かに砂嵐状態になった。
しばらくして途切れとぎれにザーザーと鳴る砂嵐状態からゲーム機の画面が変わり、画面にゲームのタイトルっぽいロゴが表示された・・・。

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