電脳異聞奇譚 第2章 星の戦士、行動開始

一方、電脳世界のプププランドの海岸で、一人気を失っているファイターがいた。
そう、カービィである。
目覚めたカービィは、辺りをキョロキョロと見回す。
カービィ「ここは・・・、どこだ・・・?チュチュは・・・?それにリックたちは一体どこに・・・」
カービィは近くにリックたちがいないか、呼びかけてみることに。
カービィ「おーい・・・」
しかし、返事は無い。
カービィ「おーい!」
もう一度大声で呼びかけてもやはり返事無し。
カービィ「もう最悪だよ・・・。ボクらは楽しいピクニックの時間を過ごしたかっただけなのに、チュチュやリックたちと離ればなれになるし・・・、どうしてこんなことに・・・」
その時である。
チュチュ「いやああああっ、助けてぇ、カービィちゃあああん!!」
チュチュの悲鳴を聞いたカービィが上を向くと、明らかに様子のおかしいブロントバートにチュチュが捕まっている。
カービィ「大変だ、チュチュがブロントバートに連れて行かれそうだ!出てこいっ、ワープスター!!」
カービィはチュチュを助けるためにワープスターを呼び出し、追いかけて救出を試みようとする。
ブロントバートに追いついたカービィ。
カービィ「チュチュ!今助けるぞー!!」
チュチュ「カービィちゃん!助けに来てくれたのね!嬉しいわ!」
彼がチュチュに手を伸ばそうとしたその瞬間である。
突如現れたジェット・ザ・ホーク率いる『バビロン盗賊団』に、ワープスターを奪われてしまった!
カービィ「・・・え・・・?」
あまりにも一瞬過ぎる瞬間だった。
ジェット「へへーん!この星はオレたち『バビロン盗賊団』がもらってくぜー!」
ワープスターを持って、そのまま逃げ去るバビロン盗賊団。
そしてカービィは、空の下へと落下してしまった・・・。
カービィ「うわあああああ!!」
チュチュ「カービィちゃああああん!!」
その様子を見ていたブロントバートは何事もなかったかのように、そのままチュチュを連れてどこかへ飛び去ってしまった・・・。


カービィ「わああああぁぁーーーーーっ!!」

上空から落下するカービィは、ただただ悲鳴を上げることしかなかった。
その時、カービィの頭に何やら鉄の棒のような物にブチ当たった。
鉄の棒のような物の正体は、ダイヤモンドシティの双子のくノ一姉妹、カットとアナの入った鉄製のオリである。
カービィの頭がぶち当たったことでオリは粉々に壊れ、カットとアナは自由の身となった。
カット「えっ!?なになに!?なにがおこったの!?」
アナ「おねえちゃん!あたちたち、やっとでられたんだよ!・・・・・・って、あれ!?このひと、おおきなタンコブだちて、きぜつちてるよ!!」
カット「ホントだ!ねぇ、ちっかりちて!!」
カービィは頭をぶつけたショックで気絶してしまった・・・。

・・・・・・数分後。
カットとアナのおかげで、カービィは食料を分けてもらい、元気まんぷくになった。
カービィ「いやー、助かったよ。食べ物分けてくれた上に頭ぶつけたのを治してくれて」
カット「ううん、こまったときはおたがいちゃまだよ!」
カービィ「それにしても、カットちゃんとアナちゃん、久しぶりだね。元気にしてた?」
カット「もちろんだよ!・・・といいたいところなんだけどね」
カービィ「ところで、ここはいつものプププランドとは違うみたいだけど、ここどこ?」
アナ「カービィどの、ここはね・・・」
アナはカービィにかくかくしかじかと説明し、彼にとっては知られざる事実を聞かせた。

カービィ「ええーっ、ここはゲーム機の中の世界なのー!?」

カット「そうなの。なぜかはちらないけどね」
カービィ「ゲーム機の中の世界か・・・。面白そうな場所っていうイメージがつくけど、全然雰囲気違くない?ほら、明らかにあちこち黒い汚れみたいなのがあるし」
カット&アナ「たちかに・・・」
カービィ「とにかく、ボクはチュチュとリックたちを探して、一刻も早くこの世界から出ないと。ワープスターは盗まれたけど、エアライドマシンを使えば・・・」
カービィはエアライドマシンの一つであるライトスターを呼び出すが、なぜか応答無し。
次にターボスターを呼び出すも、やはり不発。
その後もフォーミュラスター、スリックスター、ルインズスター、ワゴンスター、ヘビースター、デビルスター、ウィングスター、ロケットスター、ジェットスター、そしてフライトワープスターを順番に呼び出すが、どれも応答ゼロだった・・・。
どうやら全部、いつの間にかバビロン盗賊に盗まれてしまったらしい。
しかも、ドラグーンやハイドラもそれぞれ3つのパーツとなってバラバラになってしまい、スターシップもきらきら星がバラバラになってどこかへ飛ばされてしまっていた。
カービィ「あのトリ頭どもめ・・・!!次会ったら、ワープスターとエアライドマシンを盗まれた恨みを晴らすために、全員とっ捕まえてヤキトリにして食ってやる・・・」
さすがのカービィはバビロン盗賊団のズル賢さにブチギレ。
その上に、彼らをヤキトリにして食べるなど、とんでもないサイコパス発言をした。
その様子を見て聞いていたカットとアナは「こわい・・・」「べつにちょこまでちなくていいのに・・・」と少し怯えている。
カービィ「仕方ない、長い旅路になりそうだけど、チュチュとリックたち、ワープスターとエアライドマシンを探しながら、元の世界に帰る方法も考えないとな・・・」
カービィはめんどくさそうに頭を掻きながら立ち上がると、自分の頭が鉄のように硬くなっていることに気がついた。
カービィ「ん?あれ?何かボクの頭が鉄のようにカチカチになってるぞ。いつもはプニプニボディなのにな」
カットとアナも少しだけカービィの頭を触ってみた。
カット「あれ、ホントだ!それであたちたちのオリにあたまぶつけて、オリをこわちてくれたんだね」
アナ「でもどーちてこうなったの?」
カービィ「さあ・・・、ゲーム機に取り込まれた影響だからかな?でもまあ、便利だから良しとするのだ!」
知らず知らずのうちに新しい体質を身につけたカービィは、なぜかポジティブ思考になっていた。

カービィ「二人はこれからどうするの?」
カット&アナ「あたちたち、サポーターとちてカービィどのについていきたい!」
カービィ「そっか。じゃあ、元の世界に帰るまで一緒だね。よろしく、カットちゃん、アナちゃん!」
カット&アナ「こちらこそよろちくね、カービィどの!」
こうしてカービィは、カット、アナの二人と共に、ゲーム機の中の世界を巡ることになったのだった・・・。


カービィ
参戦さんせん!!

〈ピックアップ登場人物紹介〉

ポップスターにある平和へいわくに“プププランド”にらす、
ピンクでまんまるほし戦士せんし
基本的きほんてきいしんぼう能天気のうてんきだが、
マジメで正義感せいぎかんつよ性格せいかくで、とても仲間なかまおもい。
自分じぶんがワイルドでクールでイケメンでカッコイイ男子だんしだと
しんじてうたがわないが、
容姿ようしのせいでよく「カワイイ」とわれることがしばしば。
特技とくぎみとコピー能力のうりょく

〈代表作〉

『星のカービィ』
『星のカービィ 夢の泉の物語』
『星のカービィ2』
『星のカービィ スーパーデラックス』
『星のカービィ スターアライズ』
『星のカービィ ディスカバリー』
『星のカービィ Wii デラックス』ほか


♪戦士のひみつ

電脳世界のプププランドを進むカービィ、カット、アナの三人。
カービィ「それにしても、ヒドい汚れだなぁ・・・」
カット「いったいだれのちわざかちら?」
カービィ「・・・ん?待てよ。そういえば、ゲーム機で思い出したけど、ワリオってゲーム作ってなかったか?」
カット「うん、つくってたよ。むかしはね」
カービィ「・・・ってことは、今のところワリオが怪しいな・・・。亜空の使者事件での前科もあるし、今回の事件の張本人はもしかしてアイツか?」
カット「かのうせいはあるね。だってこのまえ、ゲームバグをはっせいさせまくって、やらかちちゃって、みんなにおこられちゃってたわ」
カービィ「ふ~ん・・・」
三人が歩いていると、目の前にウィスピーウッズの森があった。
すると突然、バグウィルスが現れ、そのまま森の中へ入っていった。
カービィ「何だろう?今のヘンな生き物は・・・」
カット「・・・あれ?ねぇ、みて、これっ!!」
カービィ「あっ!?」
カットが指を差した方には、今のバグウィルスが通った所に黒い汚れが発生している。
カービィ「あのヘンな生き物が通った所が汚くなってる!そうか、この世界の黒い汚れ、アイツの仕業か!!」
そして森の方を見ると、みるみるうちに森に黒い汚れが発生してしまった。
カービィ「マズい!このままじゃ、このエリア全体がアイツに汚されてしまうのだ!コラ待てー!!!」
森の中を入っていったバグウィルスを追いかけるカービィは、森の中に入っていく。
カットとアナも続いて森の中に入っていく。

♪森・自然エリア[for]

森の中に入った三人は、バグウィルスがこの森のどこに行ったのか探しているが、完全に見失ってしまった。
しかも森の中までバグによる汚れでいっぱいである。
カービィ「どこ行った・・・?」
アナ「みうちなっちゃったわね・・・」
三人がしばらく歩いていると、草むらをガサガサと揺らしながら、何かが飛び出してきた!
カービィ「敵か!?」
飛び出してきたのはワドルディやワドルドゥ!
しかもどこか様子がおかしい。
まるでチュチュを連れ去ったブロントバートのように。
カービィ「よし、ワドルドゥを吸い込んでコピーするぞ!」
BGMが『特技はすいこみ!』に変化し、カービィはワドルドゥを吸い込み、飲み込んだ!
カービィ「コピー能力 ビーム!!」
ビームカービィに変身したカービィは、ビームウィップでワドルディを攻撃し、撃退した。
カット「ちゅごーい!カービィどののコピーのうりょくはきょーりょくだね!」
カービィ「それほどでも~。・・・待てよ、まだ出てくるみたいだぞ」
次にキャピィ、カブー、スパーキー、スカーフィ、ブルームハッター、ポピーブラザーズJr.が現れ、カービィに襲いかかった!
戦闘BGMとして『バトルロイヤル(カービィのエアライド)』が再生された。
カット「あぶない、カービィどの!」
カットとアナはカービィを援護するように、刀でカブー、スパーキー、ブルームハッターを撃退し、手裏剣でキャピィ、スカーフィ、ポピーブラザーズJr.を撃退した。
カービィ「二人ともありがとう」
しかし、またしても次から次へとモンスターがわんさか現れた。
ソードナイト、ブレイドナイト、サーキブル、ホットヘッド、バウンシー、デッシーが多数出現。
カービィもソードやカッター、ファイターといったコピー能力、カットとアナは刀と手裏剣で応戦するも、それでもモンスターの数はなかなか減らない。
カービィ「くっそ、数が多過ぎてキリがない!どうしたら良いんだよ」
万事休すになりかけたその時だった・・・。
???「やぁっ!!」
ダッシュして裏剣ファルシオンを振るい、一気にモンスターを斬り倒す女性の剣士が現れ、カービィたちの方に振り向いた。
カービィ「ルキナ!!」
ルキナ「カービィさん、ここにおられたのですね!」


ルキナ
参戦さんせん!!

〈ピックアップ登場人物紹介〉

絶望ぜつぼう未来みらいからやってきた女性じょせい剣士けんしで、
クロムのむすめ
はじめは英雄王えいゆうおうマルスを名乗なのっていた。
そのときけていた仮面かめんは、
仲間なかまのジェロームからのもらいもの
ちなみに、ぐんなかでは
一番いちばんわらいのツボがおかしいらしい・・・。

〈代表作〉

『ファイアーエムブレム 覚醒』


ルキナ「あなたもゲーム機に取り込まれたと聞いて不安になりましたが、ご無事で何よりです」
カービィに会えて嬉しそうなルキナ。
二人は、共に大乱闘で戦ったファイター仲間なのだ。
そして、肌が真っ白なヨガウェア姿の女性もカービィたちに加勢してきた。
そう、Wii Fitトレーナーである。
Wii Fitトレーナー「Wii Fitトレーナーのわたしも加勢しますよ!」
カービィ「トレーナーさん!」


Wiiウィー Fitフィットトレーナー
参戦さんせん!!

〈ピックアップ登場人物紹介〉

ヨガやきんトレを毎日まいにちかさずおこなう、
健康重視けんこうじゅうしのトレーナー。
ただ、時々ときどき寝坊ねぼうしてしまうこともある。
それでも毎日まいにちのヨガやきんトレはかさない。

〈代表作〉

『Wii Fit』
『Wii Fit Plus』


ルキナ「ここからは、わたしたち五人で敵を全滅させましょう!」
カービィ「よーし、みんないくぞー!」
全員「はい!!」
カービィ、ルキナ、Wii Fitトレーナー、カット、アナの五人は次々と襲い来るモンスターたちをなぎ倒しながら、森を進んでいく。

♪森ステージ

森の中を進むカービィたちは、逃げたバグウィルスを捜索している。
ところが突如、リンゴの雨に降られてしまう。
アナ「きゃあっ!これは・・・」
カービィ「ウィスピーウッズの・・・リンゴ!!」
ルキナ「あっ!カービィさん!今飛び出すと危ないですよ!」
しかし、ルキナの制止も空しく、カービィは食いしん坊としての本能が抑えきれなくなってしまい、一人リンゴの雨に突っ込んでしまう。
女性陣全員はもうダメだと思い、両手で顔を覆うが、カービィの悲鳴が全く聞こえてこない。
どうなっているのかと、指の間から目を覗かせると、カービィが大量に降っていたリンゴを全て平らげていた。
カービィ「はぁ~、美味しかった♪」
Wii Fitトレーナー「だ・・・大丈夫でしたか・・・?」
カービィ「何が?」
ルキナ「いえ、あなたがリンゴの雨で頭が当たって痛くならないか、心配していたんですが・・・」
カービィ「ボクは別に平気だけど?・・・そんなことより、あのヘンな生き物を追いかけないと」
カービィたちは、森の更に奥を進む。
草むらをかき分けながら進んでいくと、顔のついたリンゴの木がいた。
ウィスピーウッズだ。
カービィ「ウィスピーウッズ!こんな所にいたのか。この辺りにヘンな生き物見なかった?」
しかし、ウィスピーウッズはカービィの質問に返答すること無く、問答無用でリンゴを降らして襲ってきた。
降らせたリンゴの一つがカービィにヒットしてしまう。
カービィ「いてっ、いきなり何すんだよっ!!」
カービィはプンスカ怒っているが、ルキナはウィスピーウッズの様子に気づく。
ルキナ「あのウィスピー・・・、明らかに様子がおかしいですよ。もしかしたら誰かに操られているのかも・・・」
確かにルキナの言う通り、ウィスピーウッズの様子は尋常じゃないほどおかしく、何やら禍々しいオーラをまとっている。
戦闘BGMとして『友ときずなの戦い2』が再生された。

もり番人ばんにん ウィスピーウッズ

カービィ「ホントだ。・・・となると、コイツを倒して正気に戻すしかないな」
そう言うとカービィはサッカーボールを取り出して、ウィスピーウッズを狙ってボールをキックした。
すると蹴られたサッカーボールは炎をまとって飛んでいき、ウィスピーウッズの元に突っ込んでいった。
サッカーボールがヒットし、ウィスピーウッズは炎に包まれて燃え上がった。
ウィスピーウッズは木なので当然火には弱く、炎に包まれたウィスピーウッズは黒コゲになって、いつもの泣き顔で涙を流した。
カービィ「倒したぞ!」
カット「なんかかわいそうだけど・・・、あやつられちゃってるからちかたないね」
アナ「あっ!ウィスピーさんからヘンないきもの、でてきたわ!」
ウィスピーウッズから出てきたバグウィルスは、さっきの炎によるものか、とても熱がっている。
バグウィルスは再び逃げようとする。

カービィ「逃がすかっ!ウオオォーーッ!!」

カービィは得意の吸い込みでバグウィルスを吸い込む。
そして空に向かって、勢いよく吐き出した。
バグウィルスが退治されたことにより、森の中の汚れはキレイさっぱり無くなった。
Wii Fitトレーナー「あっ、汚れが無くなりましたね」
カービィ「それにしてもあのヘンな生き物、何となく体がカクカクしていた気がするなぁ・・・」
ルキナ「さっき調べたのですが、あれはゲーム機を不具合にさせる、“バグウィルス”というモンスターですね」
カービィ「バリコオル?」
ルキナ「それはガラルバリヤードの最終進化形ですよ・・・。・・・というか、なぜここでバリコオルが出てきたんですか・・・。そうじゃなくて“バグウィルス”ですよ」
カービィ「とにかく、要するにゲーム機をおかしくするバグなんちゃらをぶっ飛ばしておけば、ゲーム機が直っていくんだね」
ルキナ「あ、はい・・・。そうですね・・・」
カービィ「よし!次のその・・・何とかウィルスをぶっ飛ばしに、先へ進むぞ!」
全員「お、おぉー・・・・・・」
バグウィルスの名前を何度も言い間違えるカービィに呆れるルキナたちだったが、それでも彼女たちは彼について行き、森の外に出たのだった。


森の外に出ると、辺り一面緑豊かなプププランドの草原が広がっており、向こうにはデデデ大王のいるデデデ城が見える。
ルキナ「カービィさん!向こうにデデデ城が見えますよ」
カービィ「もしかしたらチュチュやリックたちがいるかもしれない。とりあえず行ってみよう」
カービィたちはひとまずデデデ城へと向かう。

♪ジャマハルダアドベンチャー

デデデ城に到着したカービィたち。
やはりデデデ城の中もバグによる汚れでいっぱいだ。
突入するや否や、デデデ軍団が一斉にカービィたちに襲いかかってきた!
ワドルディにワドルドゥ、ヤリワドルディ、パラソルワドルディ、ブロントバート、キャピィ、カブー、デカブー、スパーキー、スカーフィ、サーキブル、ブルームハッター、ポピーブラザーズJr.、ポピーブラザーズSr.、ホットヘッド、バブルヘッド、フレイマー、エレックが多数出現。
カービィ「出たな!得意のコピー能力で片づけてやるよ」
カービィはブルームハッターを吸い込み、クリーンカービィに変身。
カービィは持っている箒で掃き掃除を始め、次々とデデデ軍団をホコリとともに掃き集めて、最後に勢いよく吹き飛ばしてフィニッシュ。
あっという間に撃退することができた。
Wii Fitトレーナー「やりましたね、カービィさん!これで先に進めますね」
先に進むと、奥からエメラルドフレーマーを押してくる2体の球状のモンスターが現れて、カービィたちの行く手を遮ってきた。

一心同体いっしんどうたい男女だんじょ ロロロ&ラララ

カービィ「今度はロロロとラララのコンビがジャマしてきたか・・・!!」
ロロロとラララはエメラルドフレーマーを押して、カービィたちに接近してきたが、カービィにエメラルドフレーマーを2つとも吸い込まれ、星型弾に変えられて吐き出されてぶつけられた。
あっけなくロロロとラララも倒れ、2体からそれぞれバグウィルスが出現。
ルキナ「はぁっ!!」
Wii Fitトレーナー「やぁっ!!」
ルキナはロロロから出た方のバグウィルスをアサルトダッシュで、Wii Fitトレーナーはラララから出たもう片方のバグウィルスを太陽礼拝で撃退。
ルキナ「カービィさん!バグウィルスの退治、完了いたしました!」
Wii Fitトレーナー「でも、デデデ城の汚れがまだ消えてないですね・・・」
カービィ「まだ城内にバグウィルスがいるかもしれないから、みんな、気をつけて進むよ!!」
ロロロとラララを倒し、バグウィルス2体も吹っ飛ばしたカービィたちは、更にデデデ城を進む。

デデデ城を進むカービィたちは、今度は別のデデデ軍団に行く手を遮られてしまう。
バウンシーにチリー、ペンギー、ソードナイト、ブレイドナイト、ヘビーナイト、Mr.フロスティ、ボンカース、キングスドゥ、ザンキブル、チップ、チップルス、コロロン、プランク、チック、フォーリー、パクト、アニー、ボクシィ、ビルゲ、リーファン、ウィッピィ、プルアンナ、デッシー、バウファイター、ガルボが多数出現。
カービィ「またデデデ軍団か・・・。性懲りもなく出てきたようだけど、こんなヤツらはボクの敵じゃないんだよ!!」
そう言うとカービィはアニーを吸い込み、エンジェルカービィに変身。
カービィは弓を引き、先端がハートの矢を連続で射抜きまくって、デデデ軍団を一気に一掃。
・・・したと思いきや、フロスティとボンカースとキングスドゥとザンキブルとボクシィとバウファイターだけまだ倒れていなかった!
カービィ「くそっ!!フロスティたちだけ片づいてないなんて」
そうこうしているうちにフロスティはお尻を振ってから氷を取り出し、カービィに投げつける。
カービィはうまくバク転で回避したが、今度はボンカースがココナッツを投げつけてきた。
それも回避するも、ザンキブルのカッターブーメランやキングスドゥのビームウィップ、バウファイターの気功弾が同時に飛んでくる。
更に回避した先には、ボクシィの口からプレゼントボックスが・・・。
カービィ「何だよ!こんな時にボクへのバースデープレゼントかよ」
カット「そんなわけないでしょ・・・」
カービィ「こうなったら、ボクシィを倒してマジックカービィになって戦うぞ」
カービィはボクシィのプレゼントボックスを吸い込んで、ボクシィめがけて吐き出してぶつけ、倒れてノックアウトしている間に吸い込んでマジックをコピーした。
カービィ「コピー能力 マジック!!」
カービィは被っているシルクハットからハト、トランプ、びっくり箱を出して、残りのフロスティたちに多めにダメージを与え、ようやく全員撃破した。
カービィ「ふぅ・・・、疲れたなぁ・・・」
アナ「カービィどの、おつかれさま!」
ルキナ「カービィさん、これを飲んで、先に進みましょう!」
カービィ「ありがとう、ルキナ」
カービィはルキナから元気ドリンクをもらい、飲んで疲れが取れたところですぐにルキナたちを連れて出発。


デデデ城の王座の間にやってきたカービィたち。
ところが、この辺りはバグによる汚れとは違った汚れが複数あるそうだ。
部屋中カラフルなペンキだらけになっており、あまつさえ所々ラクガキがされてある。
ラクガキの中には、『199204』『SHIGERU MIYAMOTO』『ティンクル・ポポ』『ASAMI TANIGUCHI』『セハガール』『ギリジャン』『10人以上ですからたくさんです』『わき毛のエサ』『WE ARE MARIO』『イカ研究所』などの気になるメッセージがいろいろ書かれている。
ルキナ「たくさんラクガキされているみたいですが・・・、これは一体誰の仕業なのでしょうか・・・」
カービィ「・・・ん?ちょっと待てよ・・・、何かローラースケートで走る音が聞こえてくるんだけど」
カービィたちがローラースケートで走る音に耳をすませると、突如ペンキ缶とハケを持ってカベを滑走しながらペンキをぶちまけるモンスターが現れ、カービィたちの前に降り立った。
戦闘BGMとして『白熱!ボスバトル』が再生された。

ローラースケートアーティスト ペイントローラー

カービィ「そうか、この部屋をペンキだらけにしたのは、ペイントローラーの仕業か!!」
カット「あっ、こっちにくるよ!きをつけて!!」
カービィ「マズいな、何かコピーして戦わないと・・・」
カービィがペイントローラーと戦うために必要なコピー能力を得るべく、辺りを素早く見回したが、どこにもコピーするためのモンスターや物が見当たらない。
そうこうしているうちにペイントローラーが接近してきたため、カービィたちは一旦急いで部屋を出ることに。
アナ「あぶなかったわね・・・」
カービィ「だけど、このままじゃアイツを倒せないし、一体どうすれば良いのだ・・・」
もう一度廊下を見回すと、絵筆の先端のようなポニーテールを持つ女性型モンスターが空中を浮遊しながら現れた。
カービィ「あっ、ビビッティアだ!アイツからアーティスト能力をもらっちゃおう。トレーナーさん、お願い!」
Wii Fitトレーナー「分かりました!」
Wii Fitトレーナーはヘディングに使うボールを取り出し、ドッジボールのようにビビッティアめがけて思い切り投げつけた。
ヒットされたビビッティアは撃ち落とされて地面に倒れ、気絶した。
そのスキにカービィはビビッティアを吸い込み、アーティストカービィに変身した。
カービィ「よし、行ってくるよ、みんな!!」
ルキナ「頑張ってください、カービィさん!」
Wii Fitトレーナー「行ってらっしゃい、カービィさん!」
カット&アナ「カービィどの、ぶうんをいのるよ!!」
カービィはルキナたちに応援されながら、アーティスト能力を持って再び王座の間に突入し、改めてペイントローラーとバトル。
まずは突進するように接近してきたペイントローラーを引きつけ、バク転で回避と同時に絵筆スラッシュでペイントローラーを攻撃。
絵の具まみれになったペイントローラーはダメージを受けているが、ペイントローラーも負けじとペンキを浸けたハケで攻撃。
しかし、カービィはなおもこれを見事に回避した。
カービィ「よし、もうそろそろおしまいにしてやる!スカルプチャー!!からの・・・、

くらえっ、情熱の破壊!!」

どこからか石材を取り出し、スカルプチャーでワールドツリーの彫刻を作り上げ、そしてそれを武器にして振り回し、ペイントローラーに大ダメージを与えた。
武器に使ったワールドツリーの彫刻は跡形もなく粉々に壊れた。
ボロボロになったペイントローラーは倒れ、彼からバグウィルスが出現。
カービィ「やっぱりコイツも、バグウィルスに取り憑かれていたんだ!早くやっつけないと」
ペイントローラーから出てきたバグウィルスに絵筆スラッシュを食らわせ、更に部屋中のペンキを消した。
ちょうど良いタイミングでルキナたちが入室してきた。
ルキナ「カービィさん!大丈夫でしたか」
カービィ「うん、無事にやっつけられたみたいだよ」
Wii Fitトレーナー「部屋中のペンキは消えたみたいですが、それでも城中の汚れはまだ消えてませんね」
カービィ「それじゃあさ、とりあえず次は屋上に行ってみようよ」
カービィたちは、まだ城中に潜んでいるバグウィルスを探すべく、デデデ城の屋上に向かうのだった。

デデデ城の屋上にやってきたカービィたち。
やはり屋上も汚れが所々点在されている。
カービィ「屋上にやってきたけど、何か風が強いな・・・」
カット「さむい」
ルキナ「高い」
アナ「こわいわ・・・」
カービィ「・・・キミたち・・・」
屋上をおそるおそる進んでいくと、上空から何かが現れた。
戦闘BGMとして『とびだせ!奥へ手前へボスバトル』が再生された。

隻眼せきがん小雲しょううん クラッコJr.ジュニア

カービィ「クラッコJr.・・・!!」
ルキナ「ヤツの弱点は目玉です。何か吸って吐いておくと、ダメージを与えることができますよ!」
ルキナのアドバイスに従って、カービィはクラッコJr.の出すモンスターを吸い込み、クラッコJr.の目玉めがけて吐いてぶつける。
弱点の目玉をヒットされて痛がったクラッコJr.は、あっけなく倒れた。
カービィ「何だ、口ほどにも無いじゃん」
しかし、倒したのにもかかわらず、バグウィルスは現れない。
それどころか、クラッコJr.は周りにある4つの玉のような物を高速回転させ、そしておなじみのクラッコの姿に変化してきた!

隻眼せきがん雷雲らいうん クラッコ

カービィ「クラッコJr.が・・・、クラッコに・・・!!」
クラッコはよくもやってくれたなと言わんばかりに、カービィめがけて雷を落としてきた。
カービィ「うわっ、危な!!」
このままではクラッコにやられかねない。
何とかスキを伺って攻撃のチャンスを待っていると、ヘリポートにバイオスパークが現れた。
カービィ「あんな所にバイオスパークが!アイツからニンジャ能力もらっちゃおう」
カービィはバイオスパークを吸い込み、ニンジャカービィに変身。
カット「ちゅごーい!」
アナ「カービィどのも、あたちたちとおなじニンジャになったんだね!」
カットとアナはカービィのニンジャ姿に感激しているが、クラッコは無慈悲にもカービィに攻撃を仕掛けようとしてきた。
クラッコはツイスターを出してきた。
しかしツイスターはカービィに掴まれていづな落としを繰り出され、彼が天高く飛び上がったと思いきや、クラッコを巻き込むために急降下してツイスターを地面に叩きつけた。
いづな落としを食らったツイスターはクラッコともども大ダメージを受け、ノックアウト。
すると、倒れたクラッコからバグウィルスが出現。
カービィ「くらえっ!!」
カービィはすかさず手裏剣をバグウィルスに投げつけ、ヒットと同時に消滅させた。
そしてバグウィルスが全滅したことにより、デデデ城全体から汚れが消滅。
Wii Fitトレーナー「ようやく城中の汚れが全部消えたようですね」
カービィ「だけど、チュチュやリックたちはどこにもいなかったな・・・。それに大王もエスカルゴンもいないし、一体どこに・・・?」
ルキナ「あの・・・、大変申し上げにくいのですが・・・」
カービィ「ん?どうしたの?」
ルキナは、カービィにここにいる五人やチュチュ、リックたちのほかに、この電脳世界で行方不明になった者たちが複数いることを教えた。

カービィ「この世界に来て行方不明になったファイターが何人かいる!?」

ルキナ「はい・・・。おそらくですが、わたしとカービィさんとトレーナーさんのほかに行方不明になられたファイターが、この電脳世界に複数いると思います・・・」
カービィ「・・・まさかとは思うけど、もしかして・・・、マリオもドンキーもリンクもサムスもヨッシーもフォックスもピカチュウも・・・、みんなこの世界に・・・!?」
カービィはショックを隠せず、戦慄を覚えた。
となると、彼の目標はこの5つ。
1つ目は電脳世界のどこかで行方不明になった仲間を探すこと。
2つ目は電脳世界を冒険し、ゲーム機をおかしくさせるバグウィルスを退治すること。
3つ目はバビロン盗賊団に奪われたワープスターとエアライドマシンを取り戻すこと。
4つ目は元の世界に帰る方法を探すこと。
5つ目はゲーム機事件の張本人の正体を突き止めること。
これらの目標を達成すべく、カービィは立ち上がった。
カービィ「・・・みんな、行こう。こっちからマリオたちを探しに冒険へ出発だ!」
ルキナ「はい!それから、カービィさんのお友達も探しに行かないとですね」
そして次の瞬間、上から巨大な何かが落下してきた。
フレンズフロアだ。
しかもフラッグに流れ星のマークが描かれているため、このフレンズフロアはフレンズアクションの一つであるフレンズスターを発動させるためである。
カービィ「これは・・・フレンズフロア!確か四人揃わないと、フレンズアクションは発動しないけど、五人以上でも問題無く発動するかな・・・?試してみよう」
カービィはルキナたちと共にフレンズフロアの上に立ち、フレンズスターを出現させた。
カービィたちを乗せたフレンズスターは、デデデ城を後にして、そのままどこかへ飛んでいった・・・。


♪ティンクル☆トラベラー

プププランドを離れ、フレンズスターで上空を移動しているカービィ、ルキナ、Wii Fitトレーナー、カット、アナ。
カービィ「チュチュやリックたちは今頃どうしているのかな。それに仲間のファイターはどこかにいないかな・・・」
ルキナ「そうですね・・・、お父様とルフレさんもどうなさっているか、とても心配です・・・」
自分たちと同じ行方不明者たちの心配をしながら、しばらく移動していると、何やら助けを求める声が聞こえてきた。
???「出してー!ここから出してよー!」
???「うえーん、誰か助けてぇー!」
声がする方向に振り向くと、ビンの中に閉じ込められた7人のようせい姫たちが、ビースト軍団のクロッカーたちにどこかへ運ばれていくのが見えた。
カービィ「あれは・・・、妖精の国の7人のようせい姫たち!?」
カット「みて!なんかべつのたいりくにつれていかれてるよ!こっそりあとをおってみようよ」
クロッカーたちの動きを怪しむカービィたちは、クロッカーたちが向かっていた大陸に向かうことに。

♪ダイナフォー

フレンズスターが解除され、大陸に着陸したカービィたちは、かつてオデッセイ号が眠っていた滝の国“ダイナフォー”に足を踏み入れていた。
・・・やはりダイナフォーも、バグによる汚れが点在されていた。
カービィ「ここは・・・、マリオがパワームーンの力で掘り起こしたオデッセイ号があった、あのダイナフォーか?」
Wii Fitトレーナー「ここは恐竜の化石が多く点在されていますね。それよりビンの中の妖精さんは一体どこに・・・」
ここで、電柱のてっぺんに登っていたカットが、何かを発見した!
カット「みんなみて!あれ!!」
カービィたちがカットの指した方を向くと、高い崖の上にはビンに閉じ込められたようせい姫のうち一人がいた。
そのようせい姫は髪の色が緑で、性格はマジメである。
カービィ「いた!あんな所に!早く助けに行こう」
カービィたちは崖の上のようせい姫を助け出すべく、ダイナフォーを駆ける。

数分後、崖の上にやってきたカービィたち。
そう、マリオとキャッピーがグランドムーンをかけてマダム・ブルードと戦った、あの崖の上だ。
歩きながら探していると、ビンの中のようせい姫を発見。
カービィ「見つけた!・・・おーい!ボクらが助けに来たから、もう大丈夫だよ」
緑のようせい姫「あっ、あなたたちは・・・!」
カービィ「話は後だよ。さあ、今助けてあげるからね」
そう言ってビンのコルク栓をこじ開けようとしたその時、背後から殺意剥き出しの気配を感じた。
カービィ「!?」
気配を感じて咄嗟に振り向いたカービィは、イガボーの大群に取り囲まれてしまった!
カービィ「しまった、ワナか!?」
油断していたカービィだったが、ルキナがイガボーたちをファルシオンで一掃してくれたおかげで、何とか助かった。
ルキナ「大丈夫ですか、カービィさん!」
カービィ「ありがとう、ルキナ」
そう安心したのも束の間、上から獣のようなモンスターが降ってきた。
タヌキのポンとキツネのコンのコンビだ。

阿吽あうん護獣ごじゅう ポン&コン

ポンとコンもバグウィルスに取り憑かれて様子がおかしくなっており、ジャマハートの影響でジャマハルダの門番にされた時と同じように、ジャマハルダの鎧を身にまとっている。
戦闘BGMとして『vs.デンジャラスビースト』が再生された。
カービィ「ポンとコンまで・・・。・・・ルキナ、トレーナーさんたちと一緒にこの子を連れて安全な場所に逃げて」
ルキナ「は・・・はい!」
ルキナはカービィからビン入りのようせい姫を受け取る。
ルキナ「カービィさんはどうするんですか?」
カービィ「ボクはポンとコンを正気に戻してくる。それじゃあルキナ、後は頼んだよ!!」
そう言うとカービィはポンとコンを睨みつけた。
ルキナ「分かりました。お願いします、カービィさん!」
ルキナたちはビン入りのようせい姫を連れて、安全な場所へ避難した。
ポンとコンはダッシュで突進を仕掛けてきたが、カービィは華麗にバク転で回避。
なおも諦めずに突進してくるも、何度もバク転で回避され、2匹は疲れ果ててしまう。
カービィ(アイツらの攻撃はワンパターンのようだ・・・。しかし、何か武器が無いとまともに戦えそうにないな・・・)
カービィが何か武器になりそうな物が無いかを探っていると、カプセル入りのフィギュアが落ちていたのを発見。
これはアシストフィギュアで、使うと何らかのキャラクターが支援してくれる、という優れ物。
しかし、何が出てきてくれるかは使ってみるまで分からない、運試し系のアイテムである。
カービィ「アシストフィギュアだ・・・!こいつであの2匹を・・・」
カービィがアシストフィギュアを上にかざすと、カプセルから光を放つ。
現れたのは、クルリンが操ってクルクル回るヘリリン。
ところが、ヘリリンは常にゆっくり回っているだけで、全く何もしてくれない。
カービィ「くそっ、今回はハズレかよ!!他に何か良いアイテムは・・・」
素早く辺りを見回すと、ビックリマークの描かれた黒い玉が落ちてあった。
ズルいおとしあなのタネだ。
カービィ「イチかバチか、これで試してみよう!」
カービィはポンとコンめがけてズルいおとしあなのタネを投げつけた。
ズルいおとしあなのタネがヒットし、ポンとコンは地面にめり込んだまま、しばらく動けない。
攻撃のチャンスだが、吸って吐いてぶつけるための物が何一つ見当たらない。
・・・が、偶然バーニンレオが現れたのを発見。
カービィはすかさずバーニンレオを吸い込み、ファイアカービィに変身。
カービィ「バーニングアターック!!」
カービィはバーニングアタックを繰り出し、地面にめり込んで動けないポンとコンに体当たりし、ダメージを与えた。
更に火だるまスピンでたたみかけ、ポンとコンは燃えて、黒コゲになって倒れた。
そして2匹から、それぞれ2体のバグウィルスが現れた。
カービィ「逃がすか!」
カービィは口から火を吐き、2体のバグウィルスを燃やして退治した。
カービィ「みんな、聞こえる?もうやっつけたよ」
その言葉を聞いて安全だと知ったルキナたちは、ビン入りのようせい姫を連れて出てきた。
ルキナ「もう大丈夫なんですね」
カービィ「さあ、改めてこの子をビンから出してあげよう」
カービィたちは、ビンからようせい姫を出すことにした。

ようやくビンから出してもらった緑のようせい姫。
緑のようせい姫「助けてくださってありがとうございます。残りの6人も必ず助けてください」
カービィ「分かった。もう捕まらないように気をつけて帰ってね」
緑のようせい姫はカービィたちにお礼を言った後、ダイナフォーを後にしてどこかへ飛んで行った。
カービィ「・・・それにしても、ここにもチュチュやリックたちはいなかったな・・・。一体どこにいるんだ・・・?」
ルキナ「この世界を探索すれば、そのうち彼らに出会えると思います。それにこの世界にはまだまだバグウィルスがいるみたいですし、わたしたちの旅は始まったばかりですよ!」
カービィ「そうだね。よし、次のエリアに行くぞ!」
全員「おーーーーーっ!!」
こうしてカービィもマリオとは別行動する形で、ルキナたちとともに電脳世界での冒険を続けることになった。
しかし、彼らの冒険には、一体どんな思いがけない難関が待ち構えているのだろうか・・・。
彼がこの冒険でこれから大変な目に遭うことを知るのに、それほど長い時間はかからなかったのだった・・・。

つづく