読書 若宮正子著『老いてこそデジタルを』

図書館にあったので借りてきました。

高齢者のインターネット利用率

住民向けのアプリとかサービスを作ろうとするとき、高齢者の対応が不可欠であると考えてます。デジタルデバイドっていう言葉もありますから。

では高齢者のインターネット利用率はどうなんでしょうか?NICT(情報通信研究機構)が調査しています。

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最新の情報が上記のものでした。意外と高いじゃないか。と感じましたが、75歳以上となるとやはり減りますね。

エストニアでは

若宮さんも参加されているレポートなんだけど、80%超が・・・ってすごいですよね。

デジタル庁でもご活躍

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20201012/digital_wg.pdf

デジタル改革関連法案ワーキンググループのメンバーの一人でもあられます。今日あたりIT基本法の骨子案がでるかもですがこのあたり語られるですかね。

IT 基本法への提言の資料です。

1. 情報アクセシビリティ
高齢者、障碍、身体機能、知能、言語、性など、人の多様性に尊厳を持つ社会を形成するために、国民のすべてが、自らが営む生活において、また、参加して活動する社会において、公平で、安心で、有用な情報にアクセスする環境を構築する。我が国のデジタル環境の推進は、その基盤となり推進環境となる。
2. 置いてきぼりをつくらない
デジタル社会は、転換する変化を強要せず、丁寧にその意義と効用を伝え、その成果が国民に喜ばれなければいけない。そのための責任を持った積極的な体制を確立することによってのみ、迅速な DX を推進できる。

最初の2つだけ引用しますが、「置いてきぼりをつくらない」!! 実際にはものすごくたいへんなんだろうけど、ものすごく大切な内容だと思ってます。

人生100年

って考えると、現在の地方公務員の定年が60歳としても、60歳って「若いほう」なんですよね。DXとかデジタルとかいうと「若い職員」に頼りがちですが、世の中にでれば若くってまだまだがんばらなきゃいけないんですよね。そして、「置いてきぼりをつくらない」ためにもシニアな人たちの視点は大切にしたいと思うのです。

DX

楽観的なのかもしれないけど、デジタルの世界が圧倒的便利な世界になって生活が便利になる、ってみなさんに感じてもらい使ってもらうことが一番大切なのではないかといつも思います。行政手続きも便利にしたいですが、行政手続きのためだけにスマートフォン等もってもらっても仕方ないので、「デジタルは便利ですよ。行政手続きも手間かからないようにしますね」って感じで行きたいなぁと考えてます。

若宮さんの本が注目されてると思います。個人でも買って、職場でも買ってもらいましたがこの本を「たくさんの人に読んでもらいたい」、って周りに薦めていますし、DXを説明するときは必ず持ち歩くようにしています。

「置いてきぼりをつくらない」、これを肝に銘じて進んでいきたいです。

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