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良いネーミングとは何かについて考え直したこと

ネーミングが大切。
そんなことは多くのビジネスパーソンであればわかっていることだと思います。

でも、多くのブランドがネーミングの一工夫をサボっているせいで、多くのビジネス機会を逃してしまっていると感じています。

ネーミングにこだわることで、もっと新しいビジネス機会をつくることができるはずです。

今日はネーミングの工夫をテーマに書いていきたいと思います。

野球界の伝説・イチローもネーミングの工夫から生まれた

ビジネスではないのですが、誰もが知る野球界の伝説・イチローのネーミングを決めたエピソードが好きです。

ポテンシャルが高く世界に幅立つ対象のネーミングをこだわることの大切さを教えてくれます。

当時のパ・リーグは鈴木姓が多く「カタカナでいったらどうですか?」
という提案からイチローという名前が使われるようになったとのこと。

鈴木一朗は球界を代表するスターになる――。近鉄時代からパ・リーグの“広報部長”を自負していた仰木監督も、その雰囲気を感じ取っていた。だが、当時のパ・リーグは鈴木姓が多く「これじゃ目立たない」と感じていた新井氏は指揮官に1つの案を投げかけた。「コーチも選手も彼を呼ぶときは“一朗”だったので『“イチロー”でどうですか?』と。本拠地・グリーンスタジアム神戸のスタメン発表も名前を先に呼ぶスタイル。仰木監督も頷いていた」。

「鈴木一朗」が「イチロー」となった瞬間 仰木監督に進言、名付け親が明かす“舞台裏”

ネーミングで変わる人の動き

次は街と人の流れの話です。

今週に横浜を訪れる機会がありました。

知人に「裏横」という隠れ有名エリアがあることを教えてもらいました。

この「裏」というネーミングも面白いな…と感じています。

裏横という言葉が使われ始めた背景を調べてみると、このように書かれています。

東口周辺が「裏横浜」と呼ばれるようになったのは比較的最近で、万里橋南詰でビストロリストランテを経営している実業家が2002年横浜ウォーカーの取材を受けた際、「このエリアを何と呼ぶのか」の質問に、大人のイメージのある裏原宿のような街になってほしいとの思いから、「裏横」と答えた[1]。このインタビューは2002年5月に発売された同誌に掲載され、一般に知られるようになった。

Wikipediaより引用

横浜に「裏」のエリアをつくることで、新しい人の流れ、地域の活気を生み出したのは素晴らしい仕掛けですよね。

裏や奥といったネーミングにより、新しい人の流れや文化つくる考え方は、マーケティング視点でも学びが多いと感じています。

もう少しネーミングの可能性をマーケティングやブランディングの領域と紐付けていきます。

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