部署や職種を越境しないマーケッターなんてマーケッターではない!-マーケティングとは「組織革命」である。を読んで-
最近はデザイナーが越境することを求められていますが、マーケッターも同様だと思うのです。
CXO Nightは行けなくて残念だったけど、レポート読むだけでも学びが多いです。
組織や職種を越境して、イノベーションを主導できる人材が求められてきている流れがきている気がします。
今日つぶやいたこと↓
自分はデザイナーではなくマーケッター寄りなので、マーケッターの越境について考えてみます。
マーケッターのNG態度
越境人材を増やしたいなと考えているところに、現実はNGな態度をとっているケースが多いの気になる・・・
例えば
組織資源や文化を無視して、やたらとデジタルシフトの必要性を訴えたり、キャンペーンアイデアだけ出す、データから見える最もらしいことを言う。
マーケティングという職種で閉じてしまう人、最近多くないかな・・・領域を決めたがる人・・・
もっと越境するマーケッターを増やしたい!!!!!
そんなことを考えている中で、森岡さんの最新刊が出たということで、早速購入して読んでみました。
やはり期待は裏切らない!マーケティングの仕事をする人にはぜひ読むべし!
策を立てるよりも実行する方が100倍は難しい
本の中に書かれていることは、マーケッターは組織をどのように動かすか?を理解しておく必要がある。マーケティングという部署で閉じていてはダメで、組織を越境して、組織全体が市場や顧客と向き合える環境を自らつくっていくことが大切!ということ。
これからのマーケッターに求められる能力とは?
市場と顧客の構造を読み解き、組織資源を集中させる能力。
自分の仕事は○○と規定してしまう人はマーケッターではない。
市場を動かすためには組織を動かす必要があり、その組織を動かすことはマーケッターの役割の一つ。
ここから森岡さんの言葉を引用します。
マーケティングが苦手な会社を何とかするということは、組織変革から始める覚悟と、そのための「組織構築スキル」が必要です。結局、マーケティングができるようになるには、マーケティングノウハウの習得と組織改革をセットで行わなければならない。しかも、組織を改革するのは「マーケティング・システム」だけの話ではなく、その他の3つのシステム(「ファイナンス・システム」「生産マネジメント・システム」「組織マネジメント・システム」)も、連動できるように体制を整える必要もあります。
プレファレンスと組織資源
経営資源を消費者のプレファレンスに集中するその能力、消費者プレファレンスを読み解いて会社を勝つ確率が高い焦点に集中させるその働きを、私は「マーケティング」と呼んでいます。
私が強く勧めるのは、市場構造に変化をもたらす震源である〝1点〟をひたすらモニターすること。その1点とは市場構造を形づくっているDNAとも言うべき存在、消費者の「プレファレンス(Preference)」
消費者のプレファレンス(好意度)については、確率思考の戦略論に詳しく書かれていて、マーケッターはこちら必読書だと思っているので絶対読んでもらいたいです!
自分が考えるマーケッターの持つべき視点
この図は自分が考えるマーケッターの視点
組織と市場と顧客の3つの視点をバランスよく持ち、統合して戦略を組み立てること。
中でも組織視点が抜け落ちることが多いなと感じています。
本の中では、人事評価制度に関する森岡さんの考え方も述べられています。
森岡さんは日本組織の優しい人事評価制度は批判している。組織を変化させるために必要な人事制度やコミュニケーションについて向き合っている。
マーケッターは組織を越境しよう
部署や職種を越境しないマーケッターなんてマーケッターではない。
マーケティングの仕事をしているのに、財務担当、人事担当とコミュニケーションをとったことがない・・ということであれば、ぜひ明日ランチミーティング行きましょう!
まずはコミュニケーションをとることから。
マーケティングが機能しないことを、組織のせいにするのではなくて、自分で市場に向き合える組織をつくることはマーケッターの役割です!
ということで、
マーケティングとは「組織革命」である。★★★です!