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ドローンとモヤーン。光と影。


さて、自分はドローン(mavic air)を持っています。
はっきり言ってとても高価。2018冬に購入したばかり。
この時「迷い考え」ながらも勢いで購入。
そして現在ドローンについてさらに別なことで「迷い考え」ています。
そして僕は遊びでも仕事でも自然の中に入ります。
遊びでも仕事でもドローンを使うことがあります。
このことがある上で感じているモヤモヤの話です。

ここから先書いているのは
「ドローンでこんな絵が撮れるよ!」
「mavic airの使い方はこうだよ!こんなのもできるよ!」
「だからドローン最高だよ!買ったほうがいいよ!」
的な要素とは真逆なことを綴るので、そういうのが知りたい人はここから先は読んでも面白くないです。「え?なんで買ったクセにモヤモヤしてんの?買ったんだからバシバシ活用しろよ!」って思った雰囲気の人はどうぞ読み進めてほしいです。というかなんならアドバイスもほしいくらいです。


さて、少し振り返ります。


ざっくり目次
・購入した理由
・手に入れて使ってから起こったこと感じたこと
・モヤモヤの正体は?



購入した理由はまぁこんな感じ。

「平地と違う角度で映像作品を作ったり、写真撮影をしたり、この素晴らしいエリアの美しい自然をきりとりたい。それが地域にとって良いPRになればさらに良い。クリエイティブも地元で完結したい。映像としてニーズに応える上でもきっと必要になってくると思う。であれば最初に購入しよう」


迷っていた理由はまぁこんな感じ。

「自分の資産は限られている。これに投資すべきか?ドローンは無くてもまずはいいのでは?本当に自分にとって必要?他にやるべきことがあるのでは?」


そして決めてはまぁこんな感じだった。

「迷ってるならまず買ってみて、判断はあとからでもいいかもしれない!メルカリでそんなに金額下がらずも売れるでないか!(CM状態かよ)」

と、まぁこういった流れでドローンを手にしたわけですが・・・。
使ってみて、なんか心がザワつくんです。この正体なんなんだろ。
考えてもまとまらないからちょっと文章にしたたることにしたわけで。
そのまとまらない感をまとまりなくまとめてみよう。結局まとまらないと思うけど。



【使ってみて起こったこと、感じたこと】

・当然素晴らしい絵は撮れる(いいこと並べてたところでそれはきっと「当然のこと」なので以上にする)
・高価だし、そもそも機材が手から離れる時点で怖い、今までのない感覚、ガンガンいけない、躊躇する、心臓が落ち着かない
・それにたいしての保険はあるが、損害保険(購入から1年は無料)はもちろんだが機体保険もまぁまぁする。
・カラスが警戒して少しあつまってきたことがある。この時はカラスだけど、これってやはり自然界や自然動物の世界では本来おこりえない「不自然なこと」を起こしてしまっている?なんかやっぱり鳶も警戒してる感じするなぁ・・・。
・あれも撮りたい、これも撮りたいで忙しい。状況に応じて写真と動画きりわけるだけでも忙しいのに(仕事は対して忙しくないくせに)。もしやドローン撮影が必要な時は別の人に依頼するのもアリ?
・素直に山で使えない気分。撮影しても写真や映像を公開するのに少し躊躇してしまう気分。


【自然に入って遊んだりガイドしていて思ったこと】

・摩周湖でスノーシューのガイドをしていると観光客(日本人?中国人?)が飛ばしていることが多いし、音が気になる。正直あれだけ目立った場所で大勢の観光客の目にとまり、あまりいい気をしていない人は多いだろう。自分もドローンを持っているが良い気持ちにはなれなかった。だから自分はあの時間にあそこでドローンを飛ばす気には一切なれなかった。むしろ「あー確かに撮影したいけど違うとこ撮ろ、なんか違うな」こんな気持ちだった。なんだろ好きなアーティストが売れちゃって「なんか違う感じになってきた・・・」とすこし離れていく感覚に近いだろうかいや違うか。
・自分は自然で遊ぶことが好きなわけで、その時間が多ければなんか満たされるし、その気持ちをちょっとだけでもシェアできたり、自然に対するアプローチのちょっとしたキッカケだけでも与えれたらな〜な感覚でガイドしてたりもするけど、なんかその自然に対して微妙でも脅威なったりしちゃうのかなぁドローンって。でも美しいことをまずは直接的でなくても間接的にでも伝えることもできるよな・・・。そこから直接的なものにつながるきっかけを作れるって良いことだよな。しかもそれでガイド(自分)がきちんと自然のコトを説明できてそれをシェアできればそれって素敵だよな。守ることにもつながるかもしれないな。



【そこから懸念したこと】

わかりやすいのがこの映像。

極端に言えばこれです。この映像は一時期炎上したのかな?
見たことない人は是非見てほしいんですが、多分「このドローンがこの熊の親子にとって悪い影響を与えている」ことには間違いないんです。これは人為的すぎるが・・・。動画時間1:10くらいから見ると特にもう「最悪」「人悪」なわけです。

 


【モヤモヤの正体】

「自分が撮影した写真や創った映像でをきっかけに何がおきるんだろう?」大して影響力もないクセに、なぜか一丁前に考えてしまったわけなんです。
この映像だけがこのモヤモヤのキッカケになっているわけではなく、これを深く考えるようになったのは自分で迷いながら行動してみたり、先輩ガイドが教えてくれたこと、そういったのもあります。

そしてその「頭の中のモヤモヤの正体」とはこうです。
例えば、自分の写真や映像を見て
・許可申請や確認などを行わず撮影する
・まだドローンに対しての整備が甘いことをいいことににそのグレーなところを自分の都合優先にしてしまう
・周囲の人間のことを気にせず自分の撮影を優先する
・この動画のように自然動物より自分の撮影を優先する人間都合エゴイズムを発生させる人が現れる
こんな広まりかたしちゃったらどうしよう。



ということ。これって・・・。
僕ははたしてドローンで撮影することは・・・。ってなるわけです。
でもこれ多分ドローンにはじまったことではないこと。例えばこれ。

おんなじような事例かと。
綺麗な写真撮影→見た人が撮影したくなる→当初撮影した人とは違うアプローチや意識や方法での撮影→結果地元民にとって「よくないこと」となる。


そしてこんな話もあります。

さっきの熊さんの動画のようなことから「ドローンがどのように自然動物に及ぼすデメリットやメリットの可能性」を研究したような内容です。
「ドローン」という1つのものが、自然世界にとって悪い影響を及ぼすのか、それとも何らかの良い影響を与えることができるのか。そこを考えてしまいますが、それ以前に結局はドローンを扱う人間のモラルやマナーというのが大切なのでしょう。

「ドローン=普段撮影できない絵が撮れる」「ドローン=かっこいい」「ドローン=悪」「ドローン=うざい」「ドローン=流行りにのってる」とか表面の単純なイメージではなく、人がつくった進歩やテクノロジーに対していろんな視点と活用方法を持って、自然との関わりはどのようにすべきなのか、どう理解して使用するのか。結局は「人」だと思うんです。


はい。本題に戻しますが。
そうなんです。もうわからないんです。混乱しているので文章に綴っているわけです。でも文章も混乱してきましたね(やっぱ本書く人すごいな)。

自分はドローンを使用すべき?きっぱり手放すべき?今んとこの結論はこうだろうか。

「ドローンはもうすでに持っているんだからもう少しこの状態で考えながら撮影したりして、もう少し考えて、何を自分が感じるのか。それから判断しよう」

ま、もうちょっと気長にじっくり考えてみようということです。
その上で今、自分が「必要だ!」と思った撮影はきちんと許可申請を経て撮影すること。ここはきちんとすること。そしてそれ以前に周囲の人や自然、そこで暮らす動物達を敬った上での撮影のすること。逆の視点でドローンがもたらす自然への良い影響も考えること。ここから自分のスタンスを明確にするのは難しいことですが、今自分が感じたことには素直に向き合おうと思うのです。


そして今1つ自分のために言葉を残すとすると「買ってやってみて行動したから考えたことだし、その過程が重要だと思うよ」と。「行動してみないとわからなかった。そこから何か重要なことを学んでどのように行動に変化を起こすかが重要だと思うよ?」と自分にちょっと言っておく。


ひとまず「完」。
来年の今頃このモヤモヤについてどうなってるのかな自分。


参考:「今時点の」ルールなどリンクをぺたり。

先日環境省(阿寒・摩周)の担当者の方とこのことについていくつかお話しましたが「今ルール作りや整備作りが必要で進めている段階。ちょうど今年中にでも何らかの整備を形にしたい。」のようなご意見でした。今年の摩周湖の様子をみていたら、それはそうなります。同感でした。



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