エッセンシャル思考
地球のみなさん、無駄な仕事や非効率なことばかりしている皆さんこんにちは!
偏差値48の成田悠輔です。
今回は非効率で、無駄仕事ばかりしているなという風に思い当たる方にはとっておきの本「エッセンシャル思考」について記事を書いていきます。
99%の無駄を捨て、1%に集中する方法とは!?
世の中無駄ばかり、最小の時間で成果を最大にするエッセンシャル思考について深堀っていきましょう!!!
part1 エッセンシャル思考とはどういうものか?
エッセンシャル思考になる為には、3つの思い込みを克服しなくてはならない。
「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」
「やらなくては」ではなく「やると決める」
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」
この3つの真実が、私たちを混乱から救い出してくれる。
本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮することが可能になる。
エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
「何もかもやらなくては」という考え方をやめて、断ることを覚えたとき、本当に重要な仕事をやりとげることが可能になる。
自分の生活を振り返ってみてほしい。
よく考えずに仕事を引き受け、「何でこんなことやっているんだろう」と不満に思うことはないだろうか。
相手の機嫌を損ねないためだけに依頼を引き受けていないだろうか。
イエスと言うことに慣れすぎて、思考停止していないだろうか?
そうではなく、「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問いつづけるのが、エッセンシャル思考の生き方である。
エッセンシャル思考の人は、適当に全部やろうとは考えない。トレードオフを直視し、何かをとるために何かを捨てる。
自分で優先順位を決めなければ、 他人の言いなりになってしまう。
エッセンシャル思考とは何か
1 選択
私たちは、時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。だからこそ、トレードオフを引き受けることも必要になる。
2 ノイズ
世の中の大半のものはノイズである。
本当に重要なものはほとんどない。
だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。
3 トレードオフ
すべてを手に入れることはできない。
何もかもやるなんて不可能だ。
何かを選ぶことは、すなわち何かを捨てること。「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて、「どの問題がいちばん重要か?」と考えよう。
ピーター・ドラッカーはこう言っている。 「できる人は『ノー』と言う。『これは自分の仕事ではない』と言えるのだ」
不要なことを捨てるためには、誰かにノーを言わなくてはならない。
選択──選ぶ力を取り戻す
エッセンシャル思考の最初の一歩は、「選ぶ」ことを選ぶことだ。
自分自身の選択を取り戻したとき、初めてエッセンシャル思考は可能になる。
ノイズ──大多数のものは無価値である
元マイクロソフト社CTOのネイサン・ミアボルドはこう語った。
「トップエンジニアの生産性は、平均的なエンジニアの10倍や100倍どころではない。1000倍、いや1万倍だ」
大多数の物事には価値がなく、ごく少数のものごとに莫大な価値がある。
多数の良いチャンスは、少数のものすごく良いチャンスに遠く及ばない。
本当に重要なことにイエスというために、その他全てにノーというのだ。
トレードオフ 何かを選ぶことは、何かを捨てること
何かに「イエス」ということは、その他すべてに「ノー」ということなのだ。
何かを選ぶことは、何かを捨てること。
トレードオフから目をそむけても、トレードオフから逃れることはできない。
人はどれかを選ばなければならない
そもそもトレードオフが起こるのは、どちらも捨てがたいような状況だ。高い給料か、長い休暇か。
急ぎのメールに返信するか、大事な会議に出席するか。
より速くか、それともより良くか。
どちらも望むことなのだから、どちらにも「イエス」と言いたくなる。
非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。
だがエッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える。
part2 見極める技術
忙しく動き回ることを有能さの証しだと思っている人は、考えたり眠ったりする時間をなるべく減らそうとする。
しかし本当は、立ち止まる時間こそが、生産性を高めるための特効薬だ。
立ち止まる時間は無駄な寄り道ではなく、前に進むための最短コースを教えてくれるのである。
エッセンシャル思考の人は、なるべく時間をかけて調査・検討し意見を交わし、じっくりと考える。
そうすることで初めて、本当に重要なものを見極めることが可能になるのだ。
本を読む時間を作る
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツも、1週間の「考える週」を定期的にとっていたことで知られている。
じっくり物事を考え、本を読むための時間だ。
マイクロソフト社が時代の寵児となり、忙しさのピークにあったときも、ゲイツは年に2回ほど時間をつくって1週間仕事を離れた。
一人きりで大量の本や記事を読み、最新の技術について学び、これからのことに思いをはせた。
1週間ひきこもることが難しければ、日々のなかに小さな「考える週」を差し挟んでみるといい。
例えば、1日の始まりの20分間を読書にあてる。
1日2時間でも、1年に2週間でも、あるいは毎朝5分でもいい。忙しい日常から離れ、自分だけでいられる時間を確保しよう。
睡眠ー1時間の眠りが数時間分の成果を生む
自分自身という資産を守る
私たちの最大の資産は、自分自身だ。
自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。
自分という資産を守らなければ、世の中のために働くこともできないのだ。
ところが現実には、優秀な人たちがどんどん自分を壊している。
その最大の原因は、睡眠不足である。
「自分の能力に自信があるなら、ひとつ大きな難題に挑戦してみてください。目の前のチャンスをきっぱりと断り、昼寝をするんです」
20代の頃や働き盛り、仕事人間の人は、睡眠を軽視するかもしれない。
たっぷり眠るのは甘えだ。
自分はそんなに弱い人間じゃない。
しかし、睡眠は生産性の敵ではなく、パフォーマンスを最大限に高めてくれるものだ。
世界的なリーダーたちも、1日8時間眠っているという。
非エッセンシャル思考の人は、睡眠を一種の義務のように考えている。
一方でエッセンシャル思考の人は、睡眠を武器だと考え、自分の力を引き出すために活用している。
計画的に十分な睡眠をとることで、仕事の質を最大限に高めている。
エッセンシャル思考の人は自分という資産を上手く守るので、ここぞというときに十分な力を発揮できる。
疲れすぎて肝心なときに倒れるようなことはしない。
エッセンシャル思考の人は、あとで最高の成果を出すために、目の前の瑣末な仕事を切り捨てる。
トレードオフだ。この小さな駆け引きが、やがて圧倒的な利益となって返ってくる。
十分な睡眠が脳の機能を高める
ハーバード・ビジネス・レビュー誌は「睡眠不足は企業リスクである」という記事を出し、睡眠不足がパフォーマンス低下をもたらす事実を紹介している。
1日の徹夜や1週間の4~5時間睡眠によって「血中アルコール濃度0.1%分に相当する機能低下」が起こると説明する。
酔っぱらいを見て『いつも酔っぱらているなんてさすが働き者だ!』という人はいないだろう。
アマゾン創業者ジェフ・ベゾスは、眠りの効用をこう語る。
「注意力が高まり、思考が明晰になります。8時間眠った日は、ずっと調子がいいですね」
選抜ーもっと厳しい基準で決める
ある経営者はTwitterでこういった。
「絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである」
90点ルールを取り入れる
90点ルールは、トレードオフを強く意識させるやり方だ。
厳しい基準を設ければ、必然的に、大多数の選択肢を容赦なく却下することになる。
自分で90点以上のものしか選択しないというルールを設け、厳しく採点する。
完璧な選択肢はすぐにやってくるかもしれないし、なかなか現れないかもしれない。
だが、間違いなくあなたに自由を与えてくれる。
非エッセンシャル思考の人はいつも、消極的な基準で物事を選んでいる。
「上司にいわれたからやる」「誰かに頼まれたからやる」あるいは「みんながやっているからやる」という基準だ。
絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである。
part3 捨てる技術
目標ー最終形を明確にする
目的が明確でなければ、人を動かすことはできない。
目的もわからない仕事では、やる気が出ないからだ。
会社の目的やメンバーの役割が明確でない場合、社員は混乱し、ストレスを抱え込む、逆に目的がきわめて明確になっている場合、社員はどんどん成果を上げる。
目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する。
拒否ー断固として上手に断る
断るためには、勇気が必要だ。
切り捨てる勇気がなければ、「より少なく」という言葉は空疎なお題目になってしまう。
「重要なことだけに集中しろ」というのはたやすいが、それを本当に実践している人は多くない。
ノーを言うのは、誰だって不安だ。
せっかくのチャンスを逃すのは怖いし、自分の立場がまずくなるのは困る。
尊敬する上司や大事な仲間を失望させたくない。
そう思うのは自然であり、何も悪いことではない。
だが、そういう気持ちに打ち克ってノーを言うことができなければ、それよりはるかに大切なものを失うことになってしまう。
上手に「ノー」という技術を身につける
人は関係性に縛られた生き物である。
本当はノーと言って数分間嫌な気持ちになるほうが、イエスと言って何週間や何カ月も後悔するよりずっとましだというのに。
ピーター・ドラッカーは、エッセンシャル思考を正確に理解していた。
「ノーと言える人は仕事ができる」と彼は考えていた。
あらゆる依頼を断と言っているわけではない。
本当に重要なことをやるために、本質的でない依頼を断るのだ。
肝心なのは、絶対にやるべきこと以外のすべてに対して、上手にノーということである。
エッセンシャル思考の人は、みんなにいい顔をしようとしない。
時には相手の機嫌を損ねても、きちんと上手にノーを言う。
長期的に見れば、好印象よりも敬意の方が大切だと知っているからだ。
あいまいなイエスはただの迷惑
断り方のレパートリーを増やす
1 とりあえず黙る
気まずい沈黙を怖がらず、沈黙を味方につける。
誰かに何かを頼まれたら、少しだけ黙ってみるのだ。
ゆっくり3つ数えて、それから自分の意見を言う。
もう少し慣れたら、相手が気まずくなって何か言うまでじっと待ってみよう。
2 代替え案を出す
代替え案を出して、相手に歩み寄りながら断る。
3 予定を確認して折り返します
一旦時間をおいて考えると、断ることが容易になる。
その場でつい引き受けてしまうことがなくなり、自分のペースで仕事ができるようになる。
4 どの仕事を後に回しますか?
単にノーというのが難しければ、上司にトレードオフを意識させよう。
たとえば、「はい、ではこの仕事を優先でやります。今抱えている仕事のうち、どれを後回しにしましょうか?」
5 別の人を紹介する
自分を見込んで特別に頼んでくれたと思いたいところだが、実際は誰がやってもいい場合がほとんどだ。
キャンセルー過去の損失を切り捨てる
失敗を認め、成功に向かう
失敗を認めるのは恥ずかしいことではない。失敗を認めるということは、自分が前よりも賢くなったことを意味するのだから。
第3者の意見を聞いてみる
自分に合わないことにとらわれているときは、他人の冷静な意見を聞いてみた方がいい。
何の利害もない立場からのアドバイスは、執着を断ち切るのに役立つはずだ。
何かを言う前に5秒まつ
うっかり約束してしまうのを防ぐには、何かを言う前に5秒待つといい。
すぐに約束してしまったことについては、素直に間違いを認めてキャンセルすればいい。
よく考えずに引き受けてしまったのだ、と正直に言って謝ろう。
線引きー境界を決めると自由になれる
自分の境界線を知る為には、いつも足を引っ張られる相手のことを思い出すといい。
どんな時に、その人に邪魔をさせれたと感じるだろうか?
どんな頼みをされたとき、さすがに断るしかないと思っただろうか?
それからもう一つ、他人に侵害されたと感じた出来事をリストアップしてみよう。
大げさなことでなくてもいい。
イラっとする出来事があれば、それが境界線のヒントになる。
気乗りしないイベントに無理やり誘われたとか、頼んでもいないのに「いい話」を持ってきたりとか。
そこで嫌な気持ちになったら、それがあなたの境界線かもしれない。
part4 しくみ化の技術
バッファー最悪の事態を想定する
非エッセンシャル思考の人は、条件に恵まれたケースを前提として予定を立てようとする。
希望的観測に従って生きているのだ。
「5分もあれば着くだろう」「この作業なら金曜日までに行けるんじゃないか」「本気を出せば半年で完成するさ」
だが、ものごとはけっして思うようにすすまない。
思わぬトラブルに見舞われたり、予定より作業範囲が広かったり、そもそも見積もりが甘すぎたり。
慌てて対応するが、スケジュールはどんどん遅れていく。
結局、徹夜した挙句に完成度の低いものを提出するか、あるいは締切に遅れるか、それとも誰かに後始末を押し付けるか。
いずれにしても、思ったような結果は出ない。
だが、エッセンシャル思考の人は違う。
思わぬことは起こるものだと知っているから、予め何かが起こることを想定して予定を立てる。
万が一に備えてのバッファをとり、予定外のことがあってもペースを取り戻せるようにしておくのだ。
エッセンシャル思考の人は、
仕事を減らすことによって、
より多くを生み出す。
1 目指すことを明確にする
2 ボトルネックを特定する
めざすべきことがわかったら、仕事にとりかかる前にいったん立ち止まって考えよう。
「この仕事をやりとげるうえで、邪魔になるものはなにか?」
仕事の完成を邪魔するものがあれば、すべてリストアップしよう。
3 邪魔なものを取り除く
「完璧じゃないと駄目だ」という考えを捨てて、「完璧を目指すより終わらせることが大事」と考えよう。
完成度よりもスピードを重視する。
前進ー小さな一歩を積み重ねる
毎日1センチずつでいいから、より良い未来に近づくことをやろう。
非エッセンシャル思考の人は、何でもがんばろうとしすぎる嫌いがある。
多くを求めて努力すれば、それだけ結果がついてくると思っている。
しかし、残念ながら、それは間違いだ。
現実には、欲れば欲張るほど、動きが鈍くなってしまう。
エッセンシャル思考の人は、もっと現実的だ。
何でもいっぺんにやろうとせず、小さな成功を積み重ねる。見た目だけ派手なプレイに酔いしれるのではなく、本当に大切なところで着実に点を取りに行くのだ。
習慣ー本質的な行動を無意識化する
習慣づくりはひとつひとつ
新しい習慣をつくるというアイディアはとても魅力的なので、悪癖を片っ端からいい習慣に変えたいと思うかもしれない。
ただし、全部いっぺんに取り組もうとしてもうまくいかない。
まずはひとつだけ、新しい習慣を始めてみよう。
それが定着したら、次の習慣に取り組めばいい。
習慣を変えるのは、それほど簡単なことではない。
長年の癖は脳の奥にまでしみこんでいるし、強い感情と結びついている。
一瞬にしてかわるほど単純な話ではない。
どんなスキルもそうだ。
新しく身につけるには時間がかかる。
それでも練習をつづければ、やがて体がそれを覚えこみ、一生もののスキルになってくれる。
集中ー「今、何が重要か」を考える
生は今この瞬間にある。
今この瞬間をないがしろにする人は、日々を十分に生きることができない。
マルチタスクの弊害、といいうことがよく言われる。
問題は、人は一度にひとつのことしか「集中」できないということだ。
エッセンシャル思考の敵はマルチタスクではなく、焦点を複数に合わせようとすること、すなわちマルチフォーカスなのだ。
「今、何が重要か」を考える
やることが多すぎて何から手をつけていいかわからなくなったら、まずは考えるのをやめて、深呼吸をすることだ。
明日のことや、1時間後のことは忘れていい。
今だけを見るのだ。
それでも何から手をつけるかわからないなら、やるべきことをリストアップしたあと、今すぐやること以外はすべて線を引いて消してしまおう。
優先順位をつける
いますぐやるべきことのリストができたら、優先順位の番号を振って、順番に片づけていこう。
一度に一つのことに集中し、終わったら線を引いて消す。
考え方が心の底までしみこんだとき、
それは自分を内側から変える力となる。
エッセンシャル思考を生きる人は、周囲の人と同化しない。
人がイエスというとき、あなたはノーという。
人が行動するとき、あなたは考える。
人がしゃべるとき、あなたは耳を傾ける。
人が忙しい忙しいと不満(=自慢)を言うとき、あなたは控えめにただ微笑んでいる。
人がストレスとカオスの渦中にいるとき、あなたは豊で充実した暮らしを送っている。
この情報と雑音とストレスと虚栄に満ちた世の中にあって、エッセンシャル思考を生きることは、静かな革命である。
エッセンシャル思考のリーダーシップ
少数の思慮深く献身的な市民たちが世の中を変えられることに疑いの余地はない。
実際に世の中を変えてきたのは、そういう人びとほかならないのだから。
500人以上の経営者やリーダーにインタビューをおこない、1000を超えるチームのデータを収集した。
まとまりのあるチームと働くのはどんな経験だったか、マネージャーの役割はどのようなものだったか、結果はどうなったのか。
一方、まとまりのないチームと働くのはどんな経験だったか、マネージャーの役割はどのようなものだったか、結果はどうなったか。
調査の結果、チームのパフォーマンスは目的の明確さに大きく左右されることがわかった。
目的が明確であれば、チームのメンバーは予想以上の力を発揮してくれる。
一方、チームの目的や個々の役割が明確でない場合、チームは混乱し、ストレスとフラストレーションがたまり、結果は失敗に終わる。
ある会社の副社長は、「明確さがすなわち成功なのです」といっていた。
エッセンシャル思考のリーダーはいかにチームを率いるのか
◆人材の選別にこだわり抜く
◆目的が完全に明確になるまで話し合う
◆メンバーの役割をあいまいにしない
◆小さな進歩を重ねているかどうか、適切にチェックする
各自が着実に小さな進歩を重ねているかどうかをチェックし、困ったことがあれば力を貸す。
自分のやったことをきちんと見てもらえるので、部下の方も一層頑張ろうと思える。
終わり