見出し画像

え?アセクシャルやXジェンダーは無視?LGBT法連合会の主張をSRGM当事者として考える

 LGBT法連合会の主張する『LGBT差別禁止法』について、一読した限りでは大きな問題は無いように感じます。

 しかし、彼らの主張には様々な懸念もあります。

 私自身、広義のセクマイであるSRGM当事者の一人ですから、LGBT法連合会の主張が独り歩きしないように、主張すべき点を指摘したいと考えます。

見事にアセクシャルやXジェンダーを無視!

 まず、彼らの「主張」には大きな欠陥があります。

 彼らは「性的指向」と「性自認」による差別を禁止しているのですが、その「性的指向」と「性自認」の定義がこうなっています。

第二 この法律で使う言葉は、次のような意味で定義されます。
一 性的指向 人の恋愛感情や性的な関心がいずれの性別に向かうかの指向(この指向については、異性に向かう異性愛、同性に向かう同性愛、男女両方に向かう両性愛等の多様性があります。)をいいます。
二 性自認 自分がどの性別であるかの認識(この認識については、自分の生物学的な性別と一致する人もいれば、一致しない人もいます。)のことをいいます。

 おいおい、あんたらは本当にLGBTのことしか考えてないんだなぁ。

 ここで言う「性的指向」は、彼らによると

・異性に向かう異性愛

・同性に向かう同性愛

・男女両方に向かう両性愛

等の多様性があるそうです。

 はい、私はアセクシャルだから関係ない、と言うことですね。

 いつも思うんですが、Aceスペクトラム界隈がLGBTを排除することは無いのに、LGBT側が一方的に私たちを排除することは良くありますよね。

 そして、性自認についても

自分がどの性別であるかの認識

としていますが、Xジェンダーについては全く触れていません。

性的指向と恋愛指向の混同は純粋に人権意識の低さ

 さらに言うと、性的指向と恋愛指向を混同しているのも、人権意識の低さを表しています。

 よく「アセクシャルなんか知らない」とか「性的指向と恋愛指向の違いを知っているのは、Aスペクトラム界隈だけ」とか言う人がいますけど、それって、本当ですか?

 LGBT法連合会の人たちって、弁護士や司法書士さんたちの集まりですよね?

 こういう人たちが性欲と恋愛を混同しているって、ヤバくないですか?

 「性的魅力を感じること」が「恋愛」という認識って、デートレイプ正当化の論理ですよ?

 少なくとも、弁護士だったら

・セックスレスの夫婦に「性的魅力を感じないんだったら、愛していないんじゃない?」と語る

・結婚するまで貞操を守るカップルに「身体を許さないってことは、愛していないんでしょ?」と語る

ようなことが「大問題」だ、って判ってますよね?それじゃあ、性的魅力と恋愛魅力が違うこともわかるでしょ?

 もしも本当に判っていないんだったら、嫌だわ、そんな弁護士。セクハラを容認するような奴らがセクマイ当事者を代弁するなよ。

 私は別に飛躍したことを言ってはいません。

 一般人の異性愛者ならばともかく、弁護士というのは民事訴訟とか刑事訴訟とかで

「性的指向と恋愛指向の不一致」

するケースがあることは、誰よりも知っているはずです。もしも知らないとすれば、ただ単に人権意識の低さを露呈しているだけです。

まさか過激派TRAにも同調するんじゃないでしょうね?

 そんな、人権意識の低い人たちがかいた文書だと思うと、ちょっとそのほかの部分も冷や冷やするよね。

 例えば、この部分とか。

ここから先は

928字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

ここまでお読みくださり、本当にありがとうございます。 拙い記事ではありますが、宜しければサポートをよろしくお願いします。 いただいたサポートは「日本SRGM連盟」「日本アニマルライツ連盟」の運営や「生命尊重の社会実現」のための活動費とさせていただきます。