明石プライドパレード2019 - 2019年11月10日（日）／兵庫県明石市

2019年11月16日 23:02

2019年11月10日（日）、兵庫県明石市で行なわれた『第1回明石プライドパレード』の記録

　「同性パートナーシップ証明制度」を来年度に導入する方針の兵庫県明石市で、市内では初となるレインボーパレードが開催された。
　88名参加のパレードは明石公園（明石城）を出発し、明石駅周辺を90分かけ歩道行進した。「なんだ？」という顔をしている方もいたが、手を振ってくれたり声援を送ってくれる方々も数多くいた。

【動画】

明石プライドパレード2019 - 2019.11.10 兵庫県明石市（7分55秒）

【写真】

【主催者挨拶】
「私たちはここにいるんだ」という気持ちをとっても大事にしている青森のレインボーパレードにとても強く影響を受けています。
で、この兵庫の地でもそんなパレードができたらいいなということで、そのパレードをするタイミングを狙っていたのですが、今回、明石市のほうで、9月の議会で次年度から同性を含むパートナーシップ制度導入ということが公表されました。それを一つのタイミングにして、私たちLGBTをはじめとするセクシュアルマイノリティのみんなは市民と一緒にここにいる、ここに住んでいますということをはっきり声を大にして、姿を現して見て頂きたいなと思って、ここにいるということを示したいと思って、パレードをすることにしました。
で、今回は一緒にパレードを、地元やし無理やなという人もたくさんいると思います。で、そういう人たちは、きっと沿道から手を振ってくれたりとか、あとはお家にいて、一緒に気持ちをここに寄り添わせてくれてる人もいると思います。でも、そういう人たちの気持ちを大事にこれからも、市民一人一人のため、そして一人一人のLGBTのみんなのために、気持ちを合わせていきたいと思っています。
（「ソラニジ・アカシ」高橋あき子さん）

勢いで3人でも歩いたらええやん、青森も最初はそうだったんやし、っていう感じで、やろうみたいな話からはじまったことなんですけど、本当にこんなたくさんの方に参加して頂いて、またあき子さんが言ったみたいに、ここに来てない人もtwitterとかで、こんなんあるんやねとかって、リツイートとかしてくれた人もいますし、今日沿道で見てくれてる人もいると思います。
その方々のためにも、一緒に歩いてるっていうつもりで、僕も歩けたらなと思っております。
（「そらにじひめじ」だいすけさん）

【明石市長からのメッセージ】
　本日、第一回明石プライド・パレードが開催されることは、歴史的に大きな一歩だと受けとめています。このパレードの実現に向けて尽力された関係者のみなさまに、心から深く敬意を表させていただきます。
　私たち一人ひとりが感じている生きづらさは一様ではありません。現時点においては、残念ながら性の多様性についての社会的な理解が得られているとまでは言い難く、私たち一人ひとりがありのままで安心して暮らせる社会とは言えない状況です。
　明石市は、これまでも市民一人ひとりに寄り添うまちづくりに取り組んで参りました。このテーマについても、9月の市議会において市長として答弁いたしましたように、本年度中に課題を整理し、次年度中には新たな制度の創設につなげていきたいと考えております。
　本日のパレードの参加者をはじめとする多くの市民の声をしっかりと受けとめたうえで、市長として今後も共に頑張っていくことをお誓い申し上げ、本日のパレードに際しての私からのメッセージとさせていただきます。
　みなさん、ともに歴史をつくっていきましょう。
2019年11月10日
明石市長泉房穂