★提案から名案へ ~業務改善を提案する時の効果的タイミング~
業務を改善する良い名案(グッド・アイディア)を思い付いたような時、
皆さんはその提案をどのようにアピールしますか?
社内に提案表彰制度等がない会社の場合、私は名案が思い付いた時はその場で発案せずに、一旦、家に持ち帰ることにしています。
帰宅する時に頭の中で次の3つを思い浮かべながら、綿密に作戦を練ってから臨むわけです。
①時と場合
(どのタイミングで?
どのシチュエーションで?)
②提案時における職場環境 や 職場の人間関係
(どのような職場の状況下で?
職場のどういう地位の人達に対して?)
③提案のもたらす改善効果 や 提案時・提案後の人的リスク
(提案をする事によって得られる成果は?
提案をする時にライバルに情報が漏れる等の危険性は?
提案した後、職場の人間関係や人事評価への影響は?)
この3つの要素を入念にあらかじめ頭の中で組み合わせて、
「あーでもない、こーでもない」とあれこれシュミレーションしてから提案をすると、最良のタイミングで最もアピールしたい人達に向けて提案することができます。
業務を抜本的に改善するような名案でも、その時と場合を考えずに、即時に発案してもその効果はあまり大きくないのは明らかです。
逆にいえば、世紀の発明や発見はその時代や環境(※時と場合)に対応する形で提案されたからこそ、結果的に成功したわけです。
名案も「アイディア」なのですから、発明や発見と同じ理屈です。
職場内でも、
①その時と場合に応じて、
②自分を含む多くの人達に、
③どれほどの良い結果をもたらすのか?
をあれこれ夢想しながら、自分の中で最高の結果をもたらすイメージと合致する手法を練って発案すると、その提案は必ず成功をもたらす「名案」となるでしょう。