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新潟空港のこれから

実家のある新潟市の新潟空港、トキエアが設立され来年春頃には札幌丘珠空港との定期便を開設するとのことで、来年の新潟に関する大きな話題となりそうです。まだ事業の継続性に疑義がある声も多額の融資を行った新潟県や議会から上がっているのも事実、このことも含めて議論になる年となりそうです

国土交通省出身の花角新潟県知事、トキエアへの貸付や支援のみならず、上越新幹線の新潟空港乗り入れにも言及しました

上越新幹線の新潟空港乗り入れ、花角知事が前向き発言

前知事が表明していた、上越新幹線の新潟空港乗り入れの議論は、新潟空港の年間利用者が135万人を越えれば再度議論するか検討するとのことを受け、トキエアが就航すれば135万人越えを達成できるのではと花角知事は会見で述べたようです
トキエア就航で新潟空港利用者が50万人上積みされる、という試算があるようですが、年間利用者50万人の空港がどのくらいか、簡単ながら調べてみました
2019年国内空港利用者ランキング

コロナ前の2019年1月~12月の利用者で見てみると、50万人前後の空港は岩手県の花巻空港、山形県の庄内空港が44万と出ています
現在の花巻空港の時刻表を見てみると

新千歳便 3往復
名古屋小牧便 3往復
大阪伊丹便 4往復
神戸便 1往復
福岡便 1往復
国内5路線、12往復24便で毎日運航しての利用者数になります。現在も恐らくある程度減便が続いていて、50万人を越えた2019年はもう少し便数が多かったとも考えられます
庄内空港の時刻表は

東京羽田便 4往復

2019年当時は羽田便にジェットスターの成田便もあり、50万人に届いていたものと推察します

花巻、庄内両空港の便数や路線と比較すると、トキエアで年間50万人利用はかなり背伸びした計画である気がします花巻の主力機エンブラエルや庄内のボーイング737やエアバス320といった機体より小規模で保有機材は予定で2機で年間50万人の利用者を出すには1日1,400人の利用者がいなければ達成できない数字です。70人乗りのATRが常に満席で20便運航する想定、花巻空港程度の路線を2機の飛行機で維持できるのでしょうか?しかも満席で。知事の思入れも分かりますが、もう少し現実的に沿った利用予定者を出してほしいものです

また、上越新幹線の空港乗り入れ、僕が学生時代から新聞に出ては構想で終わっています。鉄道の空港への乗り入れが事業化されそうな熊本空港は年間350万人、新潟空港の3倍以上です

鉄道解説ユーチューバーの鐵坊主さんの動画がとても参考になります

新潟空港への鉄道乗り入れの場合、採算性のみならず、工事も難しいものになりそうです。新潟に帰省して空港リムジンバスとすれ違うことがありますが、ほとんどガラガラです。それが現実です。インフラとして欲しいのは分かりますが、未来にツケを残さないよう、もう少し冷静な議論をしてほしいところです

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