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「バカって言う方がバカ」の日本人らしさ

「バーーカ」

「うわ、今バカって言ったー!バカっていう方がバカなんだよー」

こんな他愛無い会話も
今となっては懐かしく、微笑ましい。

ただ、この「バカって言った方がバカ」
というのは、よく考えると意味不明です。

よく「特大ブーメラン乙」とか
ネット界隈 独自の用語を並べたてる方たちに対して

「ほんとよくこんな秀逸な例えが思いつくなぁ」

と素直に感心する僕ですが、
「バカって言った方がバカ」という煽り文句には、一体 どんな意味があるのかと考えてしまいます。

まず疑問に思うのは
「バカはお前だ!」
っていうシンプルな返しではなく
「バカって言う方が…」というまわりくどい言い方をするのか。

これは日本人の得意とする謙虚さ気遣いによるものなのではないでしょうか。

つまり、
「バカって言う方が…」の意味を読み解くと

「たしかに私はバカなのかもしれない。
 ただ、あなたは"バカ"という言葉の意味を
 考えたことがあるだろうか。
 知能が人より劣っていたり、常識を欠いてい
 ることを"バカ"というのだとしたら、
 その事実を伝える言葉は他にもある。
 不用意にも人を傷つける言葉を放つあなたは
 非常識に他ならないではないか。
 私が"バカ"かどうかよりも、
 まずあなたは自分自身の行動や言葉の使い方
 相手への配慮を見直した方が良い。
 そうでないと、あなたは本当の意味で
 "バカ"になってしまう。用心しなさい。」

というように、相手を諌めているのではないか。

罵詈雑言を浴びせられると、
人はついつい 同じ言葉を投げて反撃したくなりますよね。
僕も血の気が多いので、堪えきれずに言い返したくなることがよくあります笑

ですが
僕も子どもたちの謙虚さと気遣いにならい、
相手を打ち負かすのではなく
諌めるというような大人の余裕を身につけたい。


そんな風に思う今日この頃でございます。

今日も激暑ですね。
クーラーはケチらずにつけて、
この地獄の季節を一緒に乗り切りましょう。

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