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薬剤師は血圧計をいつ使うか 在宅編

今日は血圧の使い方と使いどきについて在宅医療にフォーカスして書きます。
外来編はこちら

今回もシチュエーション別に書いていきます。
在宅において薬剤師が血圧その他バイタルサインを実測するかどうかの判断はそれら情報の鮮度について考える必要があります。
バイタルサインは医療・介護チームが鮮度の高い情報を共有することが重要です。
ここを見誤ると陳腐化した情報をチームに垂れ流すことになりますし、独り善がりに患者さんに負担をかけることになります。(触れられる行為や時間を負担と表現しています)
ここを踏まえてシチュエーション別に解説していきます。

1)個人在宅

上記の前提を踏まえると、薬剤師が血圧を測る必要性が高いシチュエーションです。なぜなら測定者及び測定の機会が少なく、チームが共有している情報の鮮度が低いためです。例外的に毎日自己測定していたり、デイサービスでほぼ毎日測定されている場合は薬剤師が測る必要性はそこまでないと思います。ただしこれらの情報を拾って、報告書などを使ってチームで共有しておいた方が良いと思います。

2)施設在宅

1)と基本的に考え方は同じです。
ヘルパーさんが腕巻きタイプの自動血圧計で測定している場合は実測してみても良いと思います。自動血圧計の数値に対する信頼度の問題なのですが、実測したものと数値が異なることが少なくないからです。また施設内に複数種の自動血圧計が運用されている場合も機種によって数値が異なることがあるので実測することがあります。

毎日誰かが測定していたとしても、薬剤の特性的に押さえておきたいポイントがあれば測定しています。ヘルパーさんが毎朝定時に測定していたとしても、薬剤の血中濃度が夕方にMAXorMINIMUMになることが推測されるような場合ですね。

とはいえ今まで測定していなかった先生方の中には「他の医療者や介護者の目が気になる」「患者さんは受け入れてくれるだろうか」と心配してしまう方もいらっしゃるかもしれません。この解決法は(いつもそうですが笑)マインドセットと態度です。これについては我流であることと(成功はしています)やや表現が難しく誤解を招く可能性がありますので、サークル内で共有したいと考えています。

もしご興味があればお気軽にまずは参加してみて下さい。
薬剤師(薬学生)であれば職種・所属を問わずご参加いただけます。
僕や他のメンバーに相談もできます。

サークルについてはこちらをご参照下さい。

今日もありがとうございました。

いつも読んでくださりありがとうごさいます。みなさんが読んでくださることが活力になっています。