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これからの薬局経営の基本戦略

昨日、KAKEHASHI×PHB Design株式会社の経営者向けプレミアムセミナーに参加してきました。演者は中尾代表と狭間社長でした。

これからの薬局経営の基本戦略は、出した後を診るという特色であり、それは薬剤師の専門性と個々人の個性が生む独自性である。

物を渡すまでであれば、(極端な話)誰がやっても同じです。

一方で、飲んだ後を診はじめると、他職種からは”橋本と働けて良かった(悪かった)、患者さんからは''橋本に診てもらってよかった(悪かった)''という評価が聞こえてきます。

なぜならそこには個々の薬剤師の知識や考え方(独自性)が反映されるからです。
治療に対する考え方だけでなく、”喋りやすい””信頼できる”などの極めてパーソナルな属性が評価を左右します

0410対応によってオンライン服薬指導が可能になり、2022年度夏には処方箋の電子化が控えています。

これが意味するのは、”門前薬局”でお薬をもらうことや、”病院から近い”というのがそれほど価値を持たなくなるということです。

このように立地に依らない競走になったとき、差をつけるのは薬剤師のキャラクターと腕なのかもしれません。

実はこのコロナ禍の中で飲食店に同じような変化がみられています。

この状況下で一定の売り上げをキープしているのは”美味しいお店”ではなく”会いたい人がいるお店"だそうです。

前者は主に味やレストランの洗練された空間やサービスを売りにしているいわゆる高級店です。
後者は例えば”聞き上手の大将のいる居酒屋”のようなイメージで、味というよりは店員とのコミュニケーション(体験)を売りにしているお店です。

両者がテイクアウトを開始したときに、前者のお店の料理をテイクアウトして家で食べても美味しくないのです。
あの洗練された空間とサービスの中ではじめて美味しかったことに気が付きます。

一方で後者の場合は、”あの聞き上手の大将を助けてあげたい”から常連さんがこぞってテイクアウトしていくのです。

薬局も位置や距離に価値がなくなったとき、差をつけるのはやはり”誰から薬をもらいたいか”ということになってくると思います。

対物から対人へ。
モノではなく、体験へ。
薬局の顧客体験(CX)ということを真剣に考えるタイミングなのかもしれません。

これは環境や制度が変わったから、そうしなければいけないというわけではなく、”薬剤師の価値を地域医療に活かせるチャンス”が来たと考えるのが健全だと思います。

みなさんはどう考えますか?

ありがとうございました😊

いつも読んでくださりありがとうごさいます。みなさんが読んでくださることが活力になっています。