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薬薬連携を進めるきっかけとは

薬剤情報提供サマリーを用いた入退院時の薬薬連携に取り組み始めてから4年程が経ち、今では社内の新人でも書けるほどに浸透しました。また、ありがたいことに色んなセミナーや講演でお話しさせていただく機会も多くなりました。

この取り組みは、これまで全然進まなかった薬薬連携を進める最大のきっかけを与えるものだと考えています。

そもそもなぜ、これまで薬薬連携が進まなかったのでしょうか。

僕自身、大学では当たり前のように薬薬連携や地域連携について習いました。
しかし、現場に出てみると、全然行われていない現実を知りました。
薬薬連携をすれば、患者さんや地域医療が良くなるということは、みんな何となくわかっているのに実現していないのです。

「地域の研修会などに参加して、病院薬剤師の先生とお知り合いになって、仲良くなって、そして機会があれば連携の話なんかできたら良いな。」
確かに関係性の作り方としては真っ当に聞こえるのですが、こうして「いつかな〜できたらな〜」と考えていたら、何年も経ってしまい、2025年が見えてきた状況だと思います。

つまり、昔からアイデアはあるけれど、きっかけが無かったんですよね。

そこできっかけを与えるのが、入退院時の薬剤情報提供サマリーです。

いつか仲良くなれる機会があったらな、じゃなくて、同じ薬剤師として同じ患者さんをみるという状況を作る。患者さんという共通言語を通じて、そしてお互いの抱えている課題をテーブルに並べて、具体的に対話をすることで、患者さんも良くなり、連携も進むのだろうと考えています。

アイデアもきっかけもあるので、あとはやるだけです。

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サマリーの書き方や送り方についてnoteにも少しまとめています。
詳しい内容などは各講演やセミナーでお話ししています。
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いつも読んでくださりありがとうごさいます。みなさんが読んでくださることが活力になっています。