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ソウル①[2023.8.29]

さて、仁川のホテルをあとにして、今日からソウル散策だ!と意気込む前に近くのコンビニでサンドイッチを買った。おっと、思ったよりパサパサではないか‥まあ空腹が満たされればそれで良し。

チェックアウトを済ませて雲西駅からソウル行きの地下鉄に乗る。平日なので人が多いですね。日本と同じように、8時台は通勤ラッシュだ。地下鉄とはいえ、ソウル市内に入るぐらいまでは地上を走る。鉄道の横を高速道路が走っていて、看板とかを見るとさながらアメリカのよう。

弘大入口の9番出口付近にロッカーがあるとのことなので、途中下車して荷物をロッカーに預けておこう。次の新村駅でホテルを予約しているので、ここなら荷物の回収も楽かな?ということで(じゃあ新村駅で預ければええやん、という話)。改札を出たのにもう一度改札を出るという不思議な経験を経て、ロッカーに到着。3泊4日ならリュックサックでいいや、ということで見た目は軽装だが、中身はパンパンなので、いくらかロッカーに預けておいた。なんだかんだ荷物が重いのは体にとって結構負担になる。

再び地下鉄に乗り、忠正路で乗り換えて光化門で降りた。最初の目的地はソウル歴史博物館だ。

思ったほどおしゃれじゃない(失礼)。韓国はだいたいの博物館が無料である(少なくともソウルは)。今回の旅行では4つの博物館を訪れたが、おかげで出費はゼロだった。

他の博物館もそうだったが、李氏朝鮮からの歴史を扱っている。李氏朝鮮の首都が今のソウルだったこともあってだろうか。あるいは分裂の歴史は国家にとってあまり望ましくないのだろうか。高句麗・新羅・百済といった三国時代の歴史はどの博物館でも全く見かけなかった。

李成桂は儒教の理念に基づいて都を建設したようだ。秀吉の朝鮮出兵で焼け野原となり、昌徳宮も消失してしまったようだが、18世紀には商業都市として活気を取り戻した。19世紀には昌徳宮の再建も始まっている。

ソウルの博物館を回って一番印象に残ったのは、韓国も日本と同じく西洋の波に襲われた歴史を持っていること。両国は同じような経験をしている。ただ、日本は比較的スムーズに西欧化に対応したのに対し、韓国では欧化政策への反対から壬午軍乱(改革派=開国派に対する反乱)やそれに続く甲申事変(急進改革派によるクーデター、失敗)が起こるなど、国の舵取りは一筋縄にはいかなかった。

1910年に日本は韓国を併合。19世紀末以来、韓国は日本にとって大陸進出の足がかりであった。韓国からすれば迷惑極まりない話である。実際、日本による一連の植民地政策はどの博物館でも強く批難されている。

戦後、独立を勝ち取り、終戦直後は100万人程度だったソウルの人口も1980年代には1000万人を超えた。輸出産業の成長を経て、今日にいたる。沖縄の平和祈念資料館を訪れたときも感じたが、戦後の復興、そして高度経済成長を経て現在にいたるという成功物語が非常に上手く演出されている。最後はソウルのジオラマ。

博物館を出ると、外は土砂降りだ。適当にお店を見つけて昼ごはんにしよう、ということで韓国に来たくせにピザ屋に入る。

ところが、このピザ屋は一人で来るような店ではなかった。2〜3人前サイズのピザが出てきてびっくり仰天。たしかに、周りは2人とか4人とかで来ていて、一人で食べている人はいない。ちなみにアップルウォッチをつけている人が多い。

だいぶ頑張って食べたけど、2切れほど残しました。ごめんなさい。ピザは向こう1年ぐらい食べなくていい、と思いながら店を出た。

さて、お腹がはち切れそうなので、その辺を散策してみよう。

李氏朝鮮の4代世宗。ハングルを作ったことで知られている。

李舜臣像。秀吉の朝鮮出兵で窮地に陥っていた朝鮮軍を救った英雄である。

雨は止みそうにないので、雨宿りも兼ねて、もう一つ気になっていた大韓民国歴史博物館にも行ってみよう。

この博物館、表向きは歴史博物館なのだが、中の展示はゴリゴリに米韓の協調をアピールしている。今年は米韓の同盟を結んでから70周年らしいので、それもあってだろう。

でも、もちろん米韓関係だけでなくて、韓国の文化も紹介されている。小6のとき大流行したKARA。せっかくなのでパシャリ。

さて、外に出るとすでに雨は上がっている。これからどうしようか。今は15時ぐらいで、これから電車移動でなにか見に行くのも億劫なので、とりあえず光化門駅のスターバックスに入って考えることにした。

ここのスターバックスでは、注文したあと電光掲示板で呼び出される。日本では見ない光景だ。韓国に来て感じたことだが、お店のデジタル化が日本に比べてかなり進んでいる。ソウルだからということかもしれないが、モバイルオーダーや電子決済が当たり前。

さて、コーヒーを飲んで計画を立て直す。歩いていける慶熙宮を見て、新村まで戻り、早めのチェックインを済ます。で、夜はソウル駅に行こう。そういう計画で行きましょう。

続きは次のノートで。

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