【古典邦画】「そよかぜ」
敗戦後すぐの1945(昭和20)年の、佐々木康監督の作品「そよかぜ」。YouTubeにて。
GHQの検閲を通った戦後第一号の映画らしい。
この映画で爆発的ヒットとなった、並木路子が唄う「リンゴの唄」だけで持ってる映画だな。
娯楽第一号ということもあるが、敗戦という価値観の大きな転換で、ある意味、虚脱状態に陥ってた日本の大衆に、この哀しくもあるメロディがウケたのだと思う。
俺の世代くらいまでは、このメロディを知ってるんぢゃないか。
「赤いリンゴにクチビル寄せて〜黙って見ている青い空〜♩、リンゴは何にも言わないけれど、リンゴの気持ちはよくわかる〜🎵」。
ミュージカルみたいな作品で、並木路子が演じる18歳の歌手志望の田舎の少女みちが、上原謙や佐野周二らが演じる楽団員に励まされて、ついに歌手としてデビューするという“スター誕生”の物語だ。
とにかく、明るい楽しい映画を、ってことで作られたらしいのだが、「リンゴの唄」以外は、稚拙でクソ面白くもないZ級のヒドイ駄作だと思うがね。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。