【古典洋画】「月世界旅行」

カラー復元の、15分程の短編映画「月世界旅行(Le Voyage dans la Lune)」がAmazonプライムでも観れた。

1902(日本では明治34)年の公開で、ジョルジュ・メリエス監督(脚本・主演も)作品。

前に観た時はモノクロだったけど、カラー復元で細かくわかるようになった。

劇映画の始まりだ。

人の顔をした丸い月の片方の眼の部分に、弾丸のようなロケットが突っ込むシーンは有名だけど、地球の6人の天文学者が、カプセル型宇宙船に乗り、大砲で撃ち出されて月に到着、月面を探索する。
すると月の住民らが現れて、洞窟へ逃げると巨大キノコがあって、天文学者の1人が傘を開くと、それが巨大キノコに変わってしまう。
そして、月の住民らが現れて襲って来るが、6人は、彼らに強い力を加えるとボンッと爆発して消えてしまった。
それでも、多くの月の住民らが現れて、彼らの城に連れて行かれる。
そこには、月の王がいるが、天文学者の1人が王をイスから落として爆発させる。
スキを見て、天文学者らは逃げ出し、隠してあったカプセル型宇宙船に乗り込むと、1人がカプセルに繋がったロープを引っ張り、地球の海へ落ちて帰還する…といった内容だ。

宇宙船など、セットが紙芝居のようで、立体的にしてはいるのだが、ワザと平面に置かれた様なイリュージョンによるファンタジー寓話みたいだ。

チョーアナログな技法や特殊効果など、当時は多分、先進的だったのかもしれないが、観てると、学研の「科学と学習」に付いてた付録のようで、ノスタルジックに心がワクワクしてしまうね。

20世紀の始まりに、よくぞこんなフィルムを…。

月を真っ逆様に落ちると地球ってのが面白いね。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。