【古典映画】「キング・ソロモン」

100円DVD。1950年の、アメリカ古典映画「キング・ソロモン(King Solomon's Mines)」(コンプトン・ベネット&アンドリュー・マートン監督)。

いわゆる冒険活劇の元祖で、「インディ・ジョーンズ」もこの映画に刺激を受けてできたというけどホントかしらん。

アフリカ在住のガイドの男(スチュワート・グレンジャー)が、前にこの地で失踪した夫を探す人妻(デボラ・カー)の依頼を受けて、人跡未踏の奥地まで案内を引き受けるという冒険の旅。
人妻を連れた一行は数々の危機に見舞われるが、夫が探してた財宝を発見するものの、夫はすでに骨になってた。
人妻とガイドの男は惹かれあって…。

当時のアメリカ映画らしく、野生の動物は平気で殺すし、搾取的に原住民を奴隷のように使ってるけど、実際にアフリカ・ロケを敢行して、原住民の踊りや生活、闘いなども時間を割いて撮ってたり、アフリカ文明に対するリスペクトも多少は感じられる。

人妻のデボラ・カーが最初、上流階級のブルジョワ夫人のような出で立ちで笑っちゃうが、猛獣や爬虫類、危険な虫などに遭遇する中で、持ち前の負けん気の強い性格から、ガイドの男に反発しつつも、棄権することなく進んでいくのは、ミスマッチの美しい女性だけに微笑ましくなる。デボラ・カーは気品があって良いね。

CGとかなしで、ひたすらジャングル等の道なき道を辿る撮影は相当、大変だったのぢゃ、と思われるだけに最後まで飽きさせずに魅せていく。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。