「シーラ号の謎」

「サイコ」のアンソニー・パーキンスが脚本に関わってるミステリー映画「シーラ号の謎(the last of sheila)」(73年・米、ハーバート・ロス監督)。

映画プロデューサー、クリントンの妻が夫婦喧嘩の末に家を飛び出し轢き逃げにあって死ぬ。
…1年後、クリントンは監督や脚本家、芸能プロ経営者ら、映画人6人に招待状を出して、自分の豪華なヨット、シーラ号に招く。
クリントンは毎晩、皆でゲームに興じて、妻の死を題材とした“シーラの最後”という映画を制作するという。
ゲームの賞品は、その映画への参加。
ゲームは6人にそれぞれ一言書かれたカードを配り、停泊した港に隠された証拠を皆で探して誰がどのカードを持っているか当てるというものだ。
6人は全員落ち目となっており、最近は良い仕事をしてなかった。
初日からゲームが始まるが、2日目にクリントンは殺されてしまう。6人による謎解きが始まる…。

こんな面倒なゲームを初めてしまうなんて、映画らしいミステリーだけど、逆に罠が凝り過ぎてて、あまり面白いとは思わなかった。映画が大層な時代のものか?

登場人物皆が傷を持ってる設定で、結局、クリントンは妻を轢き殺した犯人を探し出して復讐したかったのではなく、単に落ち目の6人を揶揄いたかっただけ。

参加者の脚本家が妻(クリントンの奥さんを酔っ払い運転で轢き殺したのは彼女だった)にクリントン殺しの罪までなすり付けて、自殺に見せかけて殺し、財産を独り占めにしたかったという落ち。アガサ・クリスティ原作の映画みたいだ。

暇なブルジョア連中が、1年前に起こった轢き逃げ殺人を巡って、パズルのような謎解きを楽しむという金持ちの悪趣味の道楽を描いたような作品だった。

一昔前の古臭いミステリーだなぁ(笑)。

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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。