【邦画】「スパルタの海」

昔、話題になった戸塚ヨットスクールを題材にした映画「スパルタの海」(1983年、西河克己監督)。YouTubeにて。

スクール校長の戸塚宏を、“スクールを応援する会”の理事であった伊東四朗が演じる。

スクールで生徒2人が死亡したことで、戸塚校長らが逮捕され、映画は上映中止となって、長らくお蔵入りとなってた“ワケあり”な映画だ。

もちろん、戸塚側に立った映画で、死亡した生徒はもともと、親が隠してた精神病などの病気であって、戸塚側も予見できなかった不慮の事故で、実際には、厳しい訓練によって、多くの問題児が立ち直ったとする内容。

戸塚宏が、訓練時は、体罰も辞さない程に厳しいが、それでない時は面倒見の良い不器用な優しいオヤジの様に美化して描かれる。

戸塚の教育論に賛同する映画ではあるけど、描かれる家庭内暴力の実態や、生徒を海に平気で突き落とす厳しい訓練の様子など、よく出来たアクション青春映画となってる。

訓練も、そんなに思った程、厳しくはないように思える。

映画を観ると、想像力の足りないアホは、こういう教育も必要だとカンチガイするだろう。教育ぢゃなくて、暴力による矯正、洗脳に過ぎないのに。そういう意味では、危険なプロパガンダ映画かもしれない。

戸塚ヨットスクールって、今もあるのかな?


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。