【アニメ映画】「紫式部 源氏物語」

本を読んで、劇映画も2本を観て、コミックも読んでれば、そうだ、アニメもあったのだ。…ということで、1987年のアニメ映画「紫式部 源氏物語」(杉井ギサブロー監督)。YouTubeにて。音楽は細野晴臣氏。

赤いピアスをした、クールで涙を流すことの少ない光源氏。

藤壷が言うには、「その御心のうちに激しいものがおありの時は、強引で、無理も、ワガママもおっしゃるのに、御心の火が消えると、お優しいだけになるのですね」、光源氏は「季節にも様々あるのです。いろいろな時があっても」と返す。

「私は何をしても許される身なのです」と、女人の部屋にズドドドと駆け込んで、いきなり十二単を脱がせて、自らも裸になって、「もう我慢できませぬ」って抱き付くなんぞ、ルパンかよっ(笑)。

「桜が舞う度に、私の腕から愛しい人が消えていく。なぜ、なぜ私ばかりを置き去りにする…」。人一倍性欲の強い超イケメンだからこその贅沢な苦しみ。ヒャヒャヒャ。ブ男で良かった俺。王朝色貴族まぐあい物語。

「むつごとを 語りあはせむ 人もがな 憂き世の夢も なかばさむやと」

文部省推薦だけど良いのかなぁ。

衣摺れの音がリアルだ。モノノケに苦しむ光源氏はセクシーだ。

光源氏の声は風間杜夫、藤壷が大原麗子、六条御息所は梶三和子、葵の上は田島令子、朧月夜は風吹ジュン、夕顔が萩尾みどり、紫の上が横山めぐみ…。

描かれるのは、夕顔との出会いから須磨へ退去するまで駆け足で。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。