【洋画】「サイコ2」

1983年のサイコスリラー映画「サイコ2(Psycho II)」(米、リチャード・フランクリン監督)。Amazonプライムにて。

ヒッチコックの名作の続編。たいてい、続編の場合、コケることが多いのだが、コレは意外とシッカリとしていた。

前作の、チョー有名なシャワーでの惨殺シーンから始まる。
アンソニー・パーキンス演じるノーマン・ベイツが、前作後、精神病院で治療を受けて、22年後に釈放される。
シャワー・ルームで殺されたマリオンの妹ライラが復讐を企てて、娘メアリーを利用してノーマンに近付き、精神的に彼を追い詰めて行く…というストーリー。

途中でノーマンに好意を持ち始めたメアリーは、ライラの復讐を断念させようとするが、ライラが仕組んだ複数の殺人事件が起こり、ノーマンの頭の中には、また異常な母親の影が頭をもたげてくるようになる。

一度でも精神が病んだ者は、その素因が完全になくなることはなくて、何かのキッカケがあれば、また同じような症状に陥ってしまう、ということを示唆してるようで考えさせられた。脳はそれだけ、人間がコントロールできない厄介なものだということだ。

一連の殺人事件の犯人は、ノーマンではなくて、彼への復讐のため、狂気に陥ったライラだったのだ。しかし、ノーマンにも母親が復活して…。

メアリーのメグ・ティリー、ステキだね。

あちこちにヒッチコックへのリスペクトが感じられた秀作だった。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。