「やってはいけないウォーキング」

俺は、基本は片麻痺のリハビリで、目的はちょっと違うけど、ウォーキングとあれば、やっぱり手に取った。

要は、1万歩以上のダラダラ歩きは逆効果で、「一日の歩行数はトータル8000歩でよく、そのうちの20分をなんとか会話が出来る中程度の強度とする」ことが一番健康には良いということだ。ある町の住民5000人を対象に15年以上に渡り調査検証した結果だという。

まあ、中高年向きの健康書だから、「けっ、ぬるいのを〜」なんて思ったけど、考えれば、一万歩以上歩くことを目標にして、それで満足しており、ウォーキング本来の目的や効果をちゃんと考えなくなってることに気付いた。

確かに、1万歩、2万歩、3万歩と歩数を伸ばすことが快感となっており、爪を剥がし、筋肉痛になって脚を痛めても、歩数だけの達成感でマゾヒスティックに満足してた。

だから、多分、カラダを酷使し過ぎて免疫力が弱り、調子が悪くなることが多かったと思う。もうカラダは若くはないから、それじゃ単に健康を害するだけで、本来の目的である片麻痺のリハビリとは大きくかけ離れて行く。

1万歩以上歩くにしても、強度と頻度、内容を考えなきゃならない。そして、最も重要なのは、長距離歩いた翌日はしっかりと休むことだ。ウォーキングも含めて、リハビリの内容を再考しようと思った。

やってる途中で、耐えて頑張ることにナルシスな快感を見出し、本来の目的が大きく変わってくるのは、全く日本人的で体育会系な特徴だと思うけど、これじゃあ進歩はないし、ホントにイカンのだ。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。