「パララックス・ビュー」

1974年の米サスペンス映画「パララックス・ビュー(The Parallax View)」(アラン・J・パクラ監督)。

これは、ケネディ暗殺事件にヒントを得たものじゃないだろうか。あっ、原作の小説があるのか。

大統領候補の上院議員が演説中に暗殺され、調査委員会は狂信的愛国者の単独犯行と結論、そのまま事件は風化した。
数年後、地方紙の記者ジョーの自宅に、かつての恋人だった女性記者が来て、彼女は上院議員暗殺事件の多くの目撃者が事故で死亡しており、自分も目撃者であるから、やがて殺されると怯える。
ジョーは一笑に付したが、翌日、彼女は死体となって発見される。疑念を抱いたジョーは独りで再調査を始める…。

結局、暗殺には「パララックス・コーポレーション」という会社が関わってることがわかったけど、事件の判事からジョーの上司、上院議員の選挙参謀等、次々と死んでいく。

ジョーも殺されかけて、飛行中の飛行機まで爆破されようとするが、会社がなぜ大統領候補の上院議員を暗殺するのかがイマイチ、ハッキリとしない。下院に雇われたのか?重要な鍵を握ってるかもしれない目撃者が死んでいくのは、ケネディ暗殺事件の現場でも、そういう都市伝説(?)があったね。

ジョーはパララックス・コーポレーションへの潜入に成功するが、最後は、次の大統領候補のハモンド上院議員暗殺の現場で、屋根裏に追い詰められ撃たれて犯人に仕立て上げられる。

事件後、政府の調査委員会は事件の報告を行う。「ハモンド上院議員の暗殺は、精神錯乱をきたしたジョーの単独犯行である…」と。このラストの展開も、ケネディ暗殺事件のオズワルド単独犯行説と一緒だし。

ケネディ暗殺から10年経ったアメリカン・ニュー・シネマで、陰謀論をベースにした、静かなトーンで展開するスリラーっぽいサスペンスだけど、ハッキリとしない消化不良の感じが残ったね。

画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。