【映画】「アウトレイジ」

北野武監督の15作目「アウトレイジ(OUTRAGE)」(2010年)。

北野監督は、デビュー作は映画館に観に行った記憶がある。

カタギは出て来ないヤクザの悪人だらけの抗争劇である。警官もヤクザから賄賂をもらう悪徳マル暴。

巨大なヤクザ組織の会長と若頭、傘下の組長と組員、使われる下っ端が、シノギとシマを巡って、問答無用の欲望と裏切りが渦巻くドンパチ抗争を続けるだけの話だ。

最初は、圧倒的な暴力にスカッとするものがあったけど、「馬鹿野郎、てめえ、この野郎」とワンパターンの凄みの台詞と、繰り返される暴力(そんなにスゴいものじゃないけど)に飽きて来て、さらに北野監督特有の“間”が合わなくて、稚拙な感じが拭えずに、結局、面白くはなかったなぁ。

北野監督の映画のテーマの一つだと思う、有無を言わせない圧倒的な暴力への表現はよくわかるつもり。ヤクザの世界だけで完結し気分を害されることはないけど、そのやり方がなぁ。邦画特有のテレビドラマ化してしまってるような気もするし。大物俳優陣の凄みの演技は素晴らしいと思うけどさ。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。