【邦画】「幸福の黄色いハンカチ」

ロケ地を巡るYouTube動画を見たので、山田洋次監督の、有名な1977年の作品「幸福の黄色いハンカチ」をやっと鑑賞。

高倉健と桃井かおりと武田鉄矢、それに倍賞千恵子を主軸としたロード・ムービーだけど、山田監督らしい、時代を盛り込んだ、寅さんにも通じる人情・愛情話に仕上がっていると思う。渥美清も出てるし。

最後の、黄色いハンカチが下がってるかどうかがわかるまでの追い込む形のドキドキ感は充分堪能した。

健さん、いくら「不器用な男で…」と言っても、もうちょっと喋ってもいいのぢゃないかい?言葉を発せずに、見つめ合う、表情を見る、涙を流す、それだけで判断するってのは、多分、山田監督が好む日本の男女の情愛の一つのあり方なのかもしれない。

やはり、全編に渡って、昭和の価値観が垣間見える古い映画なのだなぁ。俺は好きだけど、健さんが「女は弱いものだ。守ってやらなきゃいかん」というセリフも今ぢゃ問題あるだろうなぁ。

それに、ラストの武田鉄矢と桃井かおりのラブ・シーン、めっちゃ滑稽だ。桃井かおりは良いのだが、武田鉄矢が似合わね〜。ミスキャストとまでは言わないけれど。DVDに付いてた山田監督のインタビューでも、やっぱ武田鉄矢はあまり良くは思われてなかったみたいだね。

この映画、ノスタルジックで良いけど、傑作といわれると…。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。