「人間晩年図巻」

昔、山田風太郎の「人間臨終図鑑」(上下)を興味深く読んだが、コチラは、1990年から2003年までの平成中期にこの世を去った人物の晩年を描いた全3巻のうちの最後の巻。1・2巻は図書館になかった。

登場する人物は、誰もが知ってるような有名人じゃなくて、その世界では名を馳せたとか、良い仕事をしたとか、とにかく、それぞれ個性的な人物ばかりで、とても面白かった。

それぞれの人生があって、もがいて、苦しんで、楽しんで、味方もいれば敵もいて、生きていたのだなぁ、と当たり前のことを今更ながら考えてしまう。そこには善悪も優劣もすでにないね。

今は、コロナの変異株で、それぞれの場所で、内にこもった(第三次)世界大戦のような様相を呈してると思うけど、身近なところでも、過去の、わかる人間の晩年に思いを馳せるのも大きな意味があると考える。

俺は、大貫久男、山田風太郎、左幸子、矢川澄子、ナンシー関、安原顯、天本英世らを興味深く読んだね。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。