「しれっと逃げ出すための本。」

ヨシダナギさんの本は前にもエッセイを読んだ。

俺も民放番組で見てファンになった口だが、良い意味で気を抜くことができる、俺にとっては自己啓発本である。

「牛と人間が死ぬこと以外は悲しいことではない」という民族がいるアフリカ大陸を度々訪問して、現地の人々と交流して、たくさん写真を撮ってきただけあって、彼女の心も視点も大きい。

要は、自分をちゃんと知って、やりたいことよりも、スゴい好きではないけど、できないことはないことを選んで、やり続けるということだ。

そのためだったら、少々、他人に迷惑をかけてもかまわない。当然、頑張らない、無理をしない。それでもツラければ逃げ出せばよい。自分の人生は自分が主役なのだから。

逃げの一手で生きてきた人間の言うことは、逃げずに闘ってきた人間の言うことよりも断然、説得力がある。

ヨシダナギさんは、幼少期から全く夢というものがなかったという。今のフォトグラファーは夢がないからこそ掴んだチャンスだと。

俺は夢があり過ぎた。はなっから叶わないものとして夢ばかりを見てたと思う。それでも、障害者になったけど、これまでなんとか生きてこられたから、まあええやろう。

結局は、いつ死んでもいい状態で生きようということだ。無駄なことができる幸せをかみしめよう。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。