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「アメリカン・グラフィティ」

1973年のアメリカ映画「アメリカン・グラフィティ(American Graffiti)」。

製作がコッポラで、監督がジョージ・ルーカスだとは知らなんだよ。ハリソン・フォードも出てるし。「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」で商業的に大成功した監督も、こんな低予算の映画を作ってたんだね。

1962年の夏の終わり、仲が良い4人の悪ガキ男子たちの、高校を卒業して、ある週末のそれぞれ旅立つ前の日、夕方から翌朝までの出来事を追うといった一晩の“青春もの“だ。

ガールフレンドとの体験を目論む奴、クルマで通りを流してナンパに勤しむ奴、不良仲間と犯罪を犯す奴、目的の女の子の13歳の妹と嫌々連れ添うハメとなる奴…様々だけど、もう青臭くカッコ付けたり、悪ぶったり、女の子とヤルことしか頭になかったり、青春時代の野郎どもの行動は全世界共通だね〜。女の子の方がずっとオトナだったりする。

「俺たち好き合ってる。卒業したし、一歩前に進みたいんだ…」
そこで女の子は悟って身体を預ける覚悟を決める。
が…「俺は離れたところの大学に行くだろ。だからお互いに束縛しないで自由でいたいんだ」
「え…」
女の子は裏切られたと思ってプリプリ。
女の子の気持ちがわからないクソガキだなぁ、ってなもんだ。

中坊の頃、映画館で観て大感激したトラボルタとオリビアのミュージカル映画「グリース(Grease)」のような青春モノを期待したけど、そんなに大きな盛り上がりもなく話は進んで行ってイマイチだったかな。

ただ、次々と50、60年代のロックとポップスが流れてて、クルマも当時のアメ車がいっぱい出てきて、マニアには嬉しいかも。

この映画は多分、ルーカス監督の青春時代をモチーフに描いたモノだと思うが、きっと良い時代を過ごしたのだろう。ここでイジメに遭うなど暗い出来事があったりしたら、こんなにフツーに明るい映画で終わるわけがない。表現とはそういうものだ。

ラストに4人の悪ガキどもがどうなったのか?がテロップで流れる。
* ミルナーは酔っ払い運転の車との事故で死亡。
* テリーはベトナム戦争で行方不明。
* スティーヴは保険会社の外交員。
* カートは作家となってカナダ在住。

郷愁溢れるアメリカの若者の青春時代の一コマだ。
俺には若い時もこういう経験はないなぁ。ネクラくんだったし。自分を否定するしかなくて泣けてきた(笑)。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。