【映画】「ヒッチャー」

昔、スゲ〜観たかったけど、観る機会がなかった「ヒッチャー(The Hitcher)」(1986・米、ロバート・ハーモン監督)。

恐ろしいサイコ野郎を演じたのは「ブレードランナー」に出てたレプリカント(ルトガー・ハウアー)なんだねー。なんかピッタリだ。

バイトでクルマの長距離陸送をしてる青年ジムが、雨の夜のフリーウェイで、たまたま拾ったヒッチハイカーの男が、しつこくジムをつけ狙って嫌がらせをするという話。

この粘着質の男はジョン・ライダーと名乗るが、どこからやって来て、なんでジムに嫌がらせをするのか、理由も、目的も、素性も、何も、最後まで全然わからない。ただ、どこまでもジムを追いかけて来て、時に、捕まったジムを警官を殺して解放したり、ジムに自分を殺せとけしかけたり、ジムにまとわりつくことを楽しんでるようなのだ。

地元警察も保守的な土地柄でレッドネックっぽいから、余所者のジムがフリーウェイの連続殺人の犯人に仕立て上げられる。そこに神出鬼没のライダーがやってくるのだ。逮捕されても警官全員を皆殺しにして、またジムのところにやって来る。

ストーカーってレベルじゃなくて、もしやジムの別人格か?と思ったけどね。

最後、クルマで轢いても血だらけになりながら襲って来るから、ショットガンを数発撃ち込んで、やっと息絶えて死ぬまで、全く油断がならないサイコ野郎だったのだ。

途中、逃げるジムの協力者となった地元ドライブインのウエイトレス、ナッシュがライダーにさらわれて、大型トラックの連結部に縛り付けられてしまう。まさかと思ったが、運転席に座ったライダーがトラックを発進させて…。カワイイ彼女が真っ二つに!その場面は出てこないけど、コレはトラウマになるよぉ〜。殺さなくてもいいじゃんかよぉ〜。

スティーブン・スピルバーグの傑作「激突!」に、不気味なサイコ殺人鬼を加えたような感じだね。

理由も目的もいらないね。ただただ理不尽に襲われる恐怖と絶望を表した傑作といえる。

そういえば、アメリカにはヒッチハイカーを材料とした都市伝説があるらしいから、それも関係してるのか?

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。