【ホラー映画】「悪魔の沼」

トビー・フーパー監督の「悪魔の沼(Eaten Alive)」(1977年、アメリカ)。

「悪魔のいけにえ」がトンデモなく素晴らしかったので、調子に乗った監督がハリウッド進出第一弾として作ったもの。多分。

スタッフやキャストなど「悪魔のいけにえ」とかぶってたりして、似た感じのシチュエーションだけど、アレレ…。

低予算のB〜Z級ホラーには違いないけど。

「悪魔のいけにえ」はエド・ゲインだったけど、コレも、大昔に起こったワニを使った連続失踪殺人の“ジョー・ボール事件”をモチーフにしてる。

アメリカ南部の片田舎のモーテルで、そこの主人が客を大きな鎌で殺して、庭の池で飼ってる巨大ワニ(チープな作り物!)に喰わせていたという話。

「悪魔のいけにえ」と同様、南部の田舎の蒸し暑い夏の、汗の流れるジトッとした不快な様子は良くできてて、よくこんなに“トラッシュ白人”を集められるものだと感心するけど、それだけだな。

狂気を演出するためか、演者のウザ過ぎる過剰な演技が鼻につく。意味なくパイオツを出すのはいいけど(笑)。

女の子の悲鳴が「悪魔のいけにえ」と同じく、キリキリと痛い。

でも、この色褪せた原色のフィルムの70年代ホラー・クオリティは好きだね。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。