【古典邦画】「花嫁日記」
1934(昭和9)年の、渡辺邦男監督の小作品「花嫁日記」。YouTubeにて。
新婚の夫婦のコメディ。夫役の喜劇役者・杉狂児が気になった。妻役は市川春代。
新婚カップルが、あまりにもイチャイチャと仲が良いので、近所の人たちは嫉妬混じりの好奇の目で眺めている。
ある日、妻の女学生時代の友人が訪ねて来ることになるが、実は、妻は学生時代、結婚はしないという独身同盟を友人たちと結んでいたので、焦って、夫を、訪ねて来た兄ということにする。
3人はホールへダンスをしに行くが、友人が兄という設定の夫を気に入ってしまい…。
家に帰ったら、泥棒が入って金が盗まれていたり、当時のドタバタ・コメディだと思うけど、映画で、戦前に、西洋風に仲睦まじい夫婦が描かれるのは、暗黒の時代前夜の、ダンスホールなど、活気を呈した享楽の日々を想像させるね。退廃的な大正デカダンスの流れかしら。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。